カリアリ戦 前日情報
ホーム開幕戦。アンカーはロカテッリではなくモントリーヴォで、トップはもちろんクトローネの予想。ビリアとカリニッチがベンチ入り。カリアリは前節ユベントスに負けている。勝ち点を落とさないようにしたい。
おそらく後半から出場するであろうカリニッチ。昨シーズンの対カリアリは、前半戦はトリプレッタ、後半戦は後半45分の劇的なゴールで勝利と相性はいい。めちゃめちゃ楽しみ。
ガットゥーゾ監督が率いるミラン・プリマヴェーラは"Mamma Cairo"というトーナメントに参加。トリノ、ミラン、インテル、ユベントスの4チームが参加しており、ミランは初戦トリノに0-2で敗れました。先日ベンフィカから加入したチアゴ・ディアスもスタメンで出場していたっぽいですね。
そして3位or4位の順位決定戦でユベントスと対戦しましたが、こちらも1-3で敗れました。ゴールを決めたのはムラティ。こちらも先日加入したバルギエルがスタメン出場したようです。
このあいだのU-16決勝で活躍したトニンなどがプリマヴェーラへ昇格していますし、新加入のバルギエル(ポーランド17歳)、チアゴ・ディアス(ポルトガル19歳)、セルヒオ・サンチェス(スペイン18歳)、ヨルゲン・ラーセン(ノルウェー17歳)もいますし、ガットゥーゾ監督には1人でも優秀な選手をトップチームに送り出してほしいですね。
セリエA第2節 ローマ - インテル
第2節ではやくもビッグマッチ。両チームとも前節は勝利してるけど、ローマはかなり酷かった。逆にスパレッティ監督になったインテルはだいぶ強いなという印象。それでもローマホームだし、とりあえずいい試合を期待。
前半15分、ナインゴランからジェコが決めてローマ先制
前半終了。前節から改善してきたローマが1点取って折り返した。インテルはスパレッティ色がかなり出てて内容はそんなに悪くない。後半期待。
後半22分、イカルディのゴールで同点
後半32分、再びイカルディのゴールで逆転
後半42分、 ベシーノのゴール
試合終了。やっぱりインテルが逆転した。これまで博打的な補強と監督選考を繰り返してきたインテルだけど、スパレッティとかいうセリエAの名将と、地味ながらセリエAの経験豊富な実力者たちを補強した今シーズンは普通に強い。ローマは前節に比べてわりと良かったけど負け方が良くないし、ちょっと心配。今シーズンのCL出場権はミラノ勢が取ります。
セリエA第2節 ジェノア - ユベントス
やっぱり今日も新戦力はスタメンではないユベントス。できるだけ勝ち点を落とさずに新しい形へと移行していくやり方がアッレグリはほんとにうまい。昨シーズンジェノアはユベントスに勝っているので、今日もいい試合を期待。
前半7分、VARによって得たPKをガラビノフが決めて追加点
前半14分、ディバラが決めて1点差
前半アディショナルタイム、VARによって得たPKをディバラが決めて同点
前半終了。開始早々2点取れたのに結局追いつかれてしまったジェノア。今日は最高のペリンだっただけにPKは勿体無い。後半耐えられるかな。
後半17分、クアドラードのゴールで逆転
後半アディショナルタイム、ディバラのトリプレッタ
試合終了。結局ユベントスが勝った。10番を背負ったディバラが異次元すぎてすごい。2失点してもなんだかんだ4点取っちゃうユベントスはやっぱり強い。イグアインのパフォーマンスが2試合連続で酷いし、シーズン後半にはこの前見せたディバラをトップにした形へと移行してそう。ベルナルデスキがそろそろ見たい。
ヨーロッパリーグ プレーオフ シュケンディヤ - ミラン
予想通りのスタメン。若い選手、イタリア人選手が多くていいね。今日はそんなに結果は求めてないから、とりあえず選手単位でもチーム単位でもなにか面白いものを見せてほしい。
前半13分、ロカテッリの裏へのパスからクトローネのゴール
試合終了。特に言いたいこともそんなにない消化試合だった。プレッシャーがまったくかからなかったロカテッリと今日も最高のプレーだったクトローネ以外はポジティブな要素もない。プリマヴェーラからザネッラートとガッビアが出場した。特にガッビアだけど、今日はいわゆる"試合に出場することに意味がある"系の出場機会だったからそこまであれこれ言う必要はないんだけど、例えばロカテッリやクトローネは出番をもらえた試合では全力さが伝わるプレーをしてくれたけどな…とは思った。ガッビアはアンダー世代の代表でロカテッリとダブルボランチ組んだときのプレーがだいぶ酷かったからそこまで期待してなかったけど、やっぱりまだトップチームは早い印象。
正直テクニックとアジリティ以外クトローネに負けてるA・シウバ。カリニッチ獲得できたし、ポテンシャルは間違いなくあるからプレッシャー感じずにゆっくり慣れていってほしいけど、どうしても4000万€はチラついてしまう。
年下のドンナルンマ、ロカテッリ、クトローネがブレイクしていく中、まだインパクトを残せていないカラブリア。
単純に酷かったマウリ。トップチームで出番もらえるんだろうか。
相手のプレッシャーがないと途端に輝きだすロカテッリ。マウリやザネッラートと中盤を組んでると、やっぱりレベルはひとつ上だなと感じたし、今シーズンは大きく成長してほしい。
ザネッラートにはパローロ、もしくはケディラみたいな選手になってほしい。悪くはなかった。
正直ここまで出来るとは思っていなかったクトローネ。下手したらカリニッチからもスタメンの座を奪いかねない勢い。ゴールへの嗅覚はおそらくいちばんある。休まず前からプレスもかけてくれて、ほんとに目指すはベロッティという感じ。最高すぎる。
とりあえずELプレーオフを突破できたので、グループステージでどこと当たるか楽しみ。ヨーロッパの舞台に帰ってきたんだなあ。
シュケンディヤ戦 直前情報
ホームで6-0の勝利を収めているのでターンオーバー。ロマニョーリがスタメンで復帰予想。若手中心のメンバーになりそうで、ザネッラートがスタメン予想。カラブリア、ザネッラート、ロカテッリ、マウリ、クトローネがスタメンで出場するの、すごい楽しみだな。プレーオフ突破はほぼ決まっているけど、出場する選手のほとんどがモンテッラにアピールする必要のある選手だから、消化試合だからと気を抜かずにしっかりと良いパフォーマンスを見せてほしい。特にカラブリアとロカテッリ。システムも3-5-2が使用される予想で、めちゃめちゃ楽しみ。
現時点ではすっかりスタメン定着してるクトローネ。これから厳しいポジション争いが待ってるけど、このまま努力し続けてほしい。
カリニッチは召集されず、ミラネッロでトレーニングを続ける。
ほぼ消化試合になっても見たい選手、見たいシステムがあって、ほんとうに楽しみ
【第1節 クロトーネ戦】スソとチャルハノールのチャンスメイク
セリエA第1節クロトーネ戦を振り返ります。
・ミランの先制点
クロトーネは4-4-2。ミランのビルドアップ担当はボヌッチ、ムサッキオ、R・ロドリゲスの3バック+ロカテッリ、ケシエ。センターでボヌッチがボールを持つとFWの1人がプレス、もう1人がロカテッリをケア。左SHがケシエをケア。
ボヌッチからロカテッリに縦パスが出るも、ワンタッチでボヌッチへと返してしまう。
再びボールを持ったボヌッチは先ほどよりもフリーになっているR・ロドリゲスへとパス。しかしクロトーネの右SHは猛プレス。ボヌッチへと返すしかない。
ここでボヌッチのフィードが活きてくる。
チャルハノールはワンタッチでロカテッリに落とす。クロトーネの2ボランチの1人がつり出される。
さあロカテッリが前を向いた。中央にはたくさんの選手。どうする?
チャルハノールが危険な位置でボールを受けると、クロトーネのCBカブレラがつり出される。クトローネはすぐに裏へ走る。
激しいプレッシャーの中、チャルハノールが裏へラストパス。
見事裏へ抜け出したクトローネが最後はチェッケリーニに倒されてPK&レッドカード。
PKをケシエが決めて先制したわけですが、このシーンのポイントは、ビルドアップ時にスソとチャルハノールをより危険なエリアでプレーさせることです。まずクロトーネの2CBをクトローネで、両サイドバックをボリーニとコンティで牽制しておき、3バック+ロカテッリとケシエが深い位置でビルドアップに参加することでクロトーネのFWとSHにプレスをかけさせます。そうするとスソとチャルハノールvsクロトーネの中盤バルベリスとマンドラゴラという中盤のマッチアップがそこそこ広いスペースで行われます。思えば、得点シーンの前にも同じようなことをしようとしていました。
ボヌッチからスソへのフィード
スソがケシエに落として…のパターンだけどここはスソのミスで成功せず。
これはミランのビルドアップとして明らかに機能しています。そしてミランの攻撃はスソやチャルハノールというバイタルやハーフスペース攻略ができるテクニシャンに、どれだけそうした危険なスペースでボールを受けさせるかにかかっています。
・ボールを回して深く侵入するチャルハノール
クロトーネが退場者を出した後のビルドアップ。チャルハノールが下がってボールを持つ。
チャルハノールからボリーニ、ボリーニはワンタッチでサイドのR・ロドリゲスへ。そしてサイド深くで再びボリーニがボールをもらう。
ボリーニからR・ロドリゲスへと戻し、さらにロカテッリへ。ロカテッリからチャルハノールへとボールを返す。
すると最初にボールを貰ったときと比べて、相手をサイドへ押し込み、より危険な位置でチャルハノールがフリーでボールを持つことができている。
チャルハノールからコンティへ対角線パス
コンティはオフサイドになってしまったが、チャルハノールが危険な位置でボールを持ったことによりチャンスになった。
・ミランの2点目
ミランの2点目もスソが危険な位置でボールを持ったことにより生まれた。ムサッキオがボールを持つとスソは危険なスペースへ入り込む。この時もクロトーネのCBと右SBは牽制されているので安全に侵入できた。
スペースに入り込むとスソの個人技で突破。スソのクロスにクトローネが素晴らしい反応をして得点になった。
・ミランの3点目
3点目もチャルハノール、スソ、クトローネによって生まれる。スソが左サイドまで流れて自由にプレー。スソからR・ロドリゲス、R・ロドリゲスからチャルハノールへ。
いつものようにチャルハノールがサイドでボールを持つ。クロトーネのディフェンダーがボール方向へ集中してる間にスソがふらふら〜っと相手選手の背後に。チャルハノールから裏へ抜け出したクトローネへ。
クトローネがボールをおさめるとスソが危険なエリアに侵入。クトローネからスソへのパスが通るとスソがシュート。3点目が決まった。
・スソとチャルハノール
このようにミランの攻撃はスソとチャルハノールがどれだけバイタルエリアやハーフスペース、サイドのスペースでボールを持てるかにかかっています。もちろんその過程や彼らがボールを持ったあとで、それぞれの選手に動きが求められますが、基本的には多くのチャンスはこの2人から演出されます。