【移籍市場】ミラン、センシ獲得に一歩近づく?

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ミランサッスオーロのMFセンシ獲得に関して、買い取りオプション付きのローンという形態での移籍に合意していると、一部メディアが報じています。一方金銭面での合意はまだで、サッスオーロ側の要求は2500万ユーロ、ミランは2000万ユーロ程度で合意したい考えです。

個人的にはミランが4-3-3で行くのであれば、とても好きな選手ですし、センシ獲得にはとても好意的です。4-3-3のIHとして出場すればハーフスペース・アタッカーとして良いプレーを見せますし、アンカーとして出場すればビルドアップの中心としてしっかりと組み立てることのできる選手です。サイズが小さい為、フィジカル系の選手をぶつけられたときに多少苦労しますが、今季途中からコンバートされたアンカーポジションでは、それなりの守備センスを見せています。個人的には、今季途中まではセンシのアンカー起用には反対の立場で、IHとしてプレーするセンシが好きだったのですが、アンカーとしても好プレーを見せていることで、さらに評価は上がりました。4-4-2でのプレーは見たことがない為、不安はあります。

クラブが、またはファンが、絶対的な選手として考えているのであれば、それは荷が重すぎると思います。もちろん成長すればより良い選手になる可能性を秘めている選手ですが、果たしてミランで成長できるのか。もし移籍が成立しても、好きな選手がまたボロボロに叩かれなければ良いのですが。

【移籍市場】ミランはカラスコ獲得を夢見る

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ミランは元アトレティコ、現中国の大連一方でプレーするベルギー代表のカラスコ獲得を夢見ています。カラスコは3000万ユーロと言われる移籍金と共に、年俸要求1000万ユーロがかなりのネックになっています。カラスコはキレ味の良いダイナミックなドリブルが魅力的な選手ですが、大連一方の監督就任が噂されるジャルディムが残留要請しているようですし、金銭面でも獲得の可能性は低いと思われます。

とりあえずクオリティのある選手を、という補強プランが短期的にでもうまくいけば良いのですが…。

【移籍市場】ミラン、ティーレマンスに興味

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チェルシーのセスク獲得間近となっているモナコ。セスクを獲得することによってティーレマンスに放出の可能性が出てきました。そのティーレマンスをミランが狙うという報道が出ています。

ティーレマンスについては、個人的にアンデルレヒト時代にかなり評価をしており、当時ミラン移籍報道が出た時はとても興奮していたのを覚えています。モナコに移籍してからは、私が見た試合ではあまり良いプレーをしていなかったので、今どうなんだろうという気持ちがありますが、その才能は本物。とても良い選手であることは間違いないはずです。

ただ、昨日も書きましたがやたらと中盤の選手を狙っているようですが、どのシステムで、どこに不足があるとみての獲得なのでしょうか。今冬に中盤に実力者を加入させた場合、バカヨコの買い取りは?ケシエの去就は?ビリアの扱いは?ボナベントゥーラ復帰時のポジションは?等々、クオリティが不足しているのは事実ですが、イマイチ見えてこない。

 

お金を使うならば、相応の収入を得なければいけないのは事実。ミランのチーム編成がどうなっていくのか、慎重に見守る必要がありそうです。

【移籍市場】セスクを逃したミラン、センシ獲得か

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ミランチェルシーで構想外になりつつあるセスク獲得に動いていましたが、FFPの関係上金銭的な問題で撤退予想、代わりにモナコ移籍が近づいています。

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そのセスクの代案として名前が挙がっているのがサッスオーロのセンシです。サッスオーロは2500万ユーロという移籍金を要求しているそうですが、ミランはプリツァーリを含めた交渉をする予定。その他、ミランはダンカンなどの獲得も狙っている、とのこと。

 

正直いまのミランはセスクを獲得できるほど魅力的なクラブではなく、ガジディスはCL出場を前提としたようなベテラン勢の補強に否定的なので、交渉決裂は仕方ないと思います。そして代案として挙がっているセンシですが、正直チームの形すらしっかりと定まっていないので、どのように活かすのかわかりませんが、クオリティのある選手であることは間違いなく、個人的に大好きな選手です。しかし、デ・ゼルビのサッスオーロにおけるビルドアップ問題を、センシのアンカー起用というところでようやく解決したばかりなのに、冬に簡単に放出するのかな、という疑問があります。

 

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センシ等を補強する代わりにケシエを売却する、というような話も出ていますが、そもそもまだ全額買い取り金を払っていないのでは…。

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サッスオーロを追いかけている自分からすると、センシ売却はかなり痛いですが、それでスタメンの座を得たロカテッリが覚醒してくれれば…、という淡い願いもあったり。ロカテッリ、成長していつか帰ってきて欲しいな。

 

・ロカテッリ代理人

ミランを去ることは誰にでも出来ることじゃないけど、ロカテッリにはその勇気があった。彼はミランに感謝しているけど、サッスオーロで楽しんでいるよ。サッスオーロは1200万ユーロ+ボーナス200万ユーロで買い取る義務があるけど、その後どうなるかはわからない。少なくとももう一年はいると思うけどね。」

 

ようこそ、パケタ!

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もはや数か月前から決まっていたことですが、ルーカス・パケタ獲得の公式発表がありました。今冬、最初の補強となります。以前記事でも書いた通り、当面はボナベントゥーラのような役割を任されるのではないか、と言われています。あれから何度かパケタのプレーをみて、テクニック、スペース認知、空中戦等々、個人的には能力に間違いはないと感じており、あとはピッチ内外でどれだけイタリアに馴染めるか、ガットゥーゾがパケタを活かせるか、というところだと思います。今の段階では、自分のテクニックに溺れず、チームの中で自分の技術を活かすことを考えられるタイプだと感じており、非常に現代的な選手だと思っています。とても楽しみな選手です。

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今季のミランについて③ 〜イグアイン問題〜

今季のミランについて、年末連載形式で書いています。

第1回はガットゥーゾミランにおけるシステム論について、第2回はガットゥーゾの選手起用について書きました。今回はその選手起用とかぶってくるのですが、イグアイン問題について。

イグアインという選手

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もともと個人的にはあまり好きな選手ではありませんが、イグアインという選手はもちろん優れたストライカーで、近年の成績だけでいえば中堅クラブであるミランに加入するというのは驚きだったかもしれません。セリエAではナポリでもユベントスでもそれなりにゴールを決めている実力者です。しかし、そのプレースタイルはエリア内で勝負したり、ゴール前で待つタイプではありません。ポストプレーなどもある程度こなしますが、ユベントス時代はディバラと2トップで出場して、イグアインがボールを受けに下がってくる動きとディバラがバイタルエリアで自由にプレーする動きが絶妙に合わず、またメンタル含めたコンディションの管理があまりできず調子に波があり、ボールを受けに下がってきて、そこでボールロストするなんてシーンもよくありました。それでもあれだけ点を取れていたのは、チームの力もありますが、その決定力の高さがあったからでしょう。

イグアインへの不満

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以前なにかの記事で試合中のイグアインの態度に関して不満を漏らしたことがありましたが、それが最悪な形で多くのミラニスタに認知されたのがユベントス戦の退場劇とその後の態度でした。中にはイグアインに同情する声もありましたが、ロナウドに激怒したのは退場となってからのシーン。退場になったのはただのファールとそれに対する過剰な抗議(これは毎試合やっている)によるもの。ユベントスから追い出された経緯からメンタル面で問題があったのだろうという言説も、もちろんナーバスになるのは理解できますが、言ってしまえばチーム強化のために、もともとそのチームで活躍していた選手が追い出されるのはよくある話。私的には擁護の余地は一切ありません。そして最も不快に感じたのは、あの退場劇があった後のデュドランジュ戦でのパフォーマンス、あるいはその態度。あの退場劇でチームに迷惑をかけたのは事実。その直後の試合くらいはしっかりとやる気を出してプレーするのかと思いきや、最低レベルのふざけたプレーに終始。もうこの時点でイグアインに対する不満は最高潮でした。

ガットゥーゾの起用法なのか

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そのデュドランジュ戦後の会見や、その後のパフォーマンスの悪い試合後の会見(その後パフォーマンスが良かった試合は1試合もないが)で、ガットゥーゾは必ず「イグアインは軽い怪我をしていて本来のパフォーマンスではなかった」というような発言をしていますが、それならなぜ休ませるという選択肢がないのか。約2か月間もパフォーマンスの悪いイグアインをスタメンから外してみるという決断ができないのか。選手管理の意識がとてもプロとは思えない。試合の中でパフォーマンスの悪いイグアインを途中で下げずにクトローネを下げたことに対してガットゥーゾは「クトローネを下げたのは間違いだった」と言っていましたが、ガットゥーゾはいつも、そうした要素の一部分だけ自分のミスだと主張して、チーム全体の出来は「全員で反省しなければならない」という姿勢でいます。チーム全体のことは自分はノータッチで放置しているから、自分の責任があるということが認識できないのでしょうか。

イグアインとクトローネの可能性

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前回も触れましたが、私はイグアインとクトローネの特徴的にこのコンビはがっちりハマると考えていました。しかし、選手を配置するだけのチームではそのコンビネーションの向上はなく、イグアインもパフォーマンスが悪く、そんなチーム状態でクトローネのような若手が大きく伸びることもなく・・・。今のミランにおいて、唯一可能性を感じるところまで、希望を見いだせなくなりました。

 

今回はここまで。今のミランは、あらゆることに関して論理的な整合性が取れておらず、メディアの報道等も含めて、とても虚構的だと感じます。今のミランに、大きな情熱を保ち続けることは難しくなっており、また順位的にはそこまで悪くないのが、いろいろと面倒な状況にさせている気がします。もう、そろそろいいのでは。

 

今季のミランについて② ~選手起用~

今季のミランについて、年末連載形式で書いています。

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前回はガットゥーゾミランにおけるシステム論について書きました。今回はガットゥーゾ監督の選手起用について。

・メンバーの固定

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今季のガットゥーゾ監督はちょっと考えられないほどメンバーを固定しています。メンバーの固定は、スタメンをある程度固定してチームとしての連携を高めるという効果があります。例えば今季なにかと話題のサッスオーロの監督であるデ・ゼルビは、開幕から13試合で13通りのスタメンを組んで、結果が出なくなってきてからは批判の声がちらほら聞こえていました。そしてここ数試合はシステム、メンバー共にある程度固定して戦っています。では、ガットゥーゾミランにおけるメンバーの固定はどうなのでしょうか。ガットゥーゾのチームのメンバー固定は、単なるスタメンを固定して戦う、という意味ではなく、「控え選手は基本的に信用しない、頑張れば90分くらい走れるはずだ」というような論理で成り立っています。ウイングの控えとして期待されていたハリロヴィッチは全く出場機会が無く、なによりガットゥーゾが頼んでチームに残ってもらったベルトラッチもほとんど出番がありません。彼らがスタメンで出場できないのは、もちろん能力的に不足しているからですが、彼らはほとんどすべての試合で試合終盤までヘトヘトに走っている選手たちに代わって、ハードワークできないような選手なのでしょうか。モンテッラの時も交代の遅さなどで批判がありましたが、正直その比じゃないほど控え選手を信用していません。交代枠を使わないことも、それほど珍しい光景ではなくなっています。ガットゥーゾ監督は、本当に全員が90分38試合フルで走り続けられると思っているのでしょうか。

・怪我人多数問題

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そして今季の怪我人の多さ。もちろん完全にイコールで結びつけることはできませんが、シーズン前からずっと厳しいトレーニング、シーズン中も休むこともできずハードワーク…。さすがにガットゥーゾの責任もあるでしょう。

と、いうようなことを書いていたら遠藤さんのブログにてこのようなことが書かれていました。遠藤さんもおっしゃるように、怪我をするには複合的な要素があって必ずしもこうしておけば正解ということはありませんが、選手一人一人のことを理解して管理しようという気はガットゥーゾはゼロです。おそらく、自分は無理が出来た人間だったから、ミランの為にもそれを全員に求めるのでしょう。そしてある程度自分についてこれる選手、例えばバカヨコなどには異常な執着を見せ、パフォーマンスが悪くても使い続け、なんとかチームの役に立つ選手に仕上げたら大満足で、ただその間チーム全体のことはまるで考えず…となるのでしょう。現在最高の戦術家として評価されているグアルディオラが、選手ひとりひとりのコンディショニングにどれほど気をつかっているか。ガットゥーゾにはミラン愛とパッションしかありません。

 

今回はここまで。本当は選手起用問題と関係してくるイグアイン問題まで触れようと思いましたが、それは次回ということで。明日はミラン並みに酷い状態のフィオレンティーナ戦です。