セリエA第28節 ジェノア - ミラン
アーセナルに負けたことで無敗記録が途切れたミラン。立て直すためにも、また上位チームが躓いたため、勝ちが欲しかった試合。クトローネとカラブリアがお休みで代わりにカリニッチとボリーニ。
後半ラストプレーでスソのクロスにアンドレ・シウヴァが合わせてゴール。そのまま試合終了。
劇的な勝利でした。アンドレ・シウヴァはセリエA初ゴール。興奮しすぎてテレビ画面ぶっ叩いてしまいました。
ただ、今日はジェノアが5枚で守っていたので効果的なサイドチェンジができず、逆に無理にサイドを変えようとしてボールを奪われるシーンも目立ちました。サイドチェンジが出来なくなると、カウンターくらいしかチャンスを作り出せず、そのチャンスも前半はカリニッチとチャルハノールが決めきれませんでした。
サイドチェンジができず攻撃が手詰まりになるとスソからのクロスしか選択肢が無くなることがよくあるのですが、カリニッチが出場している場合、このクロスも効果的に使えなくなってしまうシーンが多くなります。クトローネはクロスに対してエリア内の動き出しでゴールを決めたり囮になることができるのですが、カリニッチはエリアの外で受けたがる選手です。ヴィオラ時代はウイングのベルナルデスキやイリチッチといったわりとダイナミックな選手と組んで、ワンツーで彼らを活かすようなプレーをしていました。しかしスソはそういうタイプではないので、選手の組み合わせ的にあまりフィットできておらず、ガットゥーゾもまだ活かし方を見つけられていないのが現状です。うまくいかない状態が続いて、またサポーターからも口撃されているのでメンタル的にもキツそうですね。
そして後半カリニッチを下げてクトローネ、そしてチャルハノールを下げてアンドレ・シウヴァを投入したわけですが、アンドレ・シウヴァも相変わらずどう活かしたらいいかわからない状態で、というよりどうプレーしたいのかが伝わってこないのでこちらもわりと厳しい状況には変わりありません。セリエA初ゴール、しかも劇的な決勝点というのがメンタル的にもいい方向に進んでいけばいいのですが。
徐々に対戦相手が対策をしてきているので、スソ依存のチームに戻ってしまう可能性があります。しかも後半最初の15分くらいはスソが最終ラインまで戻れない+サイドバックがボリーニだったこともあってジェノアがミランの右サイドに人数をかけてきて危ないシーンが何度もありました。ここから残りのシーズンをもう一踏ん張りするためには、なにかもう1段階チームとしてレベルアップする必要がありそうです。
妙な不安感が残ってしまったので長々と書いてしまいましたが、アンドレ・シウヴァは本当に素晴らしいゴールでしたし、この勝利もとても大きいです。そしてロマニョーリはもちろんのこと、ビリアも素晴らしいプレーでした。ビリアは今でもたまにある致命的なミスが変に目立ってしまいますが、ボール奪取とポゼッションを安定させるための動きでチームにとても貢献しています。ボナベントゥーラのコンディションが落ちてきたのは気になりますが、夢の4位以内を目指して、そしてアーセナルとの2ndレグの逆転を目指してミランには頑張ってもらいたいです。
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— ACF Fiorentina (@acffiorentina) 2018年3月11日
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