モントリーヴォは復活したのか?
おとといのELプレーオフ、シュケンディヤ戦でドッピエッタを記録した元キャプテンのモントリーヴォ。ここ数年最低最悪なパフォーマンスでミラニスタから嫌われまくっていましたが、キャプテンマークを剥奪され、ロカテッリにポジションを奪われかけていた状況で、腐らずに結果を残したのは素晴らしいと思います。そこで「モントリーヴォは復活したのか?」というのが気になるところですよね。一応シュケンディヤ戦のプレーからそのことについて考えてみました。
結論だけ先に言いますが、正直わかりません!笑笑 タイトルにもしておきながら結論になってなくて申し訳ないのですが、なぜわからないかと言うと、対戦相手であるシュケンディヤのパフォーマンスがあまりにも悪すぎたからです…。(決してバカにしてるわけではないのですが)さすがにあのレベルをセリエAで見ることはほぼ無いと思うので、あまり参考にならないのです。「この試合で素晴らしいパフォーマンスだったからユベントス戦やナポリ戦も期待できるかな!?」とはなれませんし「下位チーム相手なら期待できるよね!?」ともなれませんでした。それでもモントリーヴォのパフォーマンスが素晴らしかったこと、それがとてもポジティブであることなどは事実です。なのでシュケンディヤ戦で気になったプレー、それを国内リーグでもやってくれ!というようなプレーを少しだけ振り返ります。
・モントリーヴォの展開
最終ラインから。サパタがボールを持ちケシエへとパス。
ケシエがモントリーヴォに渡し…
モントリーヴォからA・シウバへ楔のパス。もう一度もらってサイドへ展開。
アントネッリはオフサイドになってしまったが、モントリーヴォによってチャンスになりそうないい展開だった。ちなみにボールを貰う動きをしたA・シウバをみて、しっかりとスペースメイクをして中に入っていくボリーニも良かった。
・モントリーヴォの突進
キャプテンから解放された喜びのプレス。ボールをもらおうとする相手選手を見つけると突進開始。ちなみに◎のような選手を捨ててサパタとボヌッチに対応させる場面が何回もあり、対人に強いサパタがインターセプトして攻撃につながることができていた。モントリーヴォは捨てているので、より前のポジションでプレーできる。
リターンを貰う相手CBへと猛ダッシュ
「オラァ!!!!」
残念ながらボールを取ることはできなかったが、モントリーヴォの猛プレスは面白かった。キャプテンから解放された喜びのプレスだったかもしれない。ただサパタ云々の動きはトップレベルのチームと戦うときには簡単に利用されてしまう可能性はある。
・モントリーヴォの飛び出し
これがいちばん良かったプレー。キャプテンではなくなったことや、サパタやボヌッチ、ケシエなどがいることで攻守のバランス等を考えすぎず、より前でプレーできるようになったため出来たプレー。スソがドリブルをしているとモントリーヴォが裏のスペースへ!
「使ってもらえーず…」
別のシーン。ケシエがボールを持つとA・シウバはボールをもらおうと下がる。生まれるスペースへと走りこむのはまさかのモントリーヴォ。
モントリーヴォのポストプレーで最後はA・シウバのシュートまで持ち込んだ。結果的にこのようなプレーがモントリーヴォの2点目につながった。
同じような場面。今度はケシエからアバーテへ。
アバーテからモントリーヴォへ縦パスが通ると、ストライカーのような動きからシュート。2点目が決まった。
後半アディショナルタイムのプレー。スローインからモントリーヴォが飛び出してくる。
エリア内でモントリーヴォからクトローネへ浮き玉のパス。クトローネのオーバーヘッドは残念ながら入らなかった。
このように全体を通してモントリーヴォのパフォーマンスは良かったのですが、相変わらずディフェンスの軽さ、適当キックは健在だったので、現時点でハッキリとモントリーヴォは復活したとは言い切れません。ですが近年なかなか見られなかったプレーを見せてくれたので、あまり期待せず(少しだけ期待して)もう少し様子を見たいですね。
・クトローネとA・シウバ
ちなみにクトローネが途中出場したことでA・シウバとの2トップ(4-4-2かな?)になりましたが、わりといいコンビネーションを見せていました。アントネッリからA・シウバへ。
A・シウバのポストプレーからボナベントゥーラへ
ボナベントゥーラからクトローネへクロス
クトローネがうまくA・シウバへ落として、A・シウバがシュート。決まりさえしなかったがクトローネ、A・シウバそれぞれの見事なプレーと、2人の見事な連携を見せてくれた。正直このプレー、かなり興奮しました。