奇跡のCL出場権獲得へ 〜ボローニャ戦〜

・失速、大失速

ミラノダービー以降、最悪な状態が続いているミラン。正直ラツィオに勝利した時点で、今季の流れからいって内容無くとも何故か勝つチームが戻ってくると思い、70%くらいは4位以内決まっただろうと思っていました。が、やはり、そんなにうまくはいかず。

パルマにはドロー、コッパではホームでラツィオ相手に敗退(個人的にはこの試合、今季ベスト3に入るほど最悪最低な采配が見られた試合でした)、トリノにはほとんど勝てる気すらせず敗戦。いつの間にか、4位の座を明け渡して、自力では決まらない状況に。

ただ悲しいのは、今ミランに見られる数々の現象は、今季序盤から、もっと言えば昨季終盤から予期されたものであり、いま4位争いが出来ているのがすでに奇跡的だということ。選手の質から言えば、4位争いは当たり前。しかし、今のチームで4位争いは奇跡的…。やはりそういうことなんでしょうか。

これでCL出場権を獲得できなかったときの、今季の虚無感は耐えられそうにありません。

ボローニャ

そしてボローニャ戦。インザーギからミハイロヴィッチに監督が代わって、降格圏から簡単に抜け出し、絶好調のチーム。ミランはバカヨコ問題(結果的に試合中にも問題が起きたわけですが)等でチーム内外がとっても騒がしい。正直、勝てるとは思えなかった。

試合内容的にはいつものようにボロボロ、ただそれでも絶対に欲しかった勝利を手にできたのはなによりもまず、一安心。4位以内で終わるためには残り試合全勝しなければならない状況は変わらずとも、それでもファンとしてはもちろんあきらめきれない。毎試合、ただただ祈るのみ。

個人的にはここ数試合、試合前日から緊張しすぎて試合日を間違えたり、試合中は酒で誤魔化したりと普通の状態では見られない日が続いています…。

・次節はフィオレンティーナ

次節はモンテッラが監督として復帰したフィオレンティーナとのアウェイゲーム。モンテッラ復帰後、まだ勝利がなく苦しい状態が続いているフィオレンティーナですが、それがなにやらフラグとしか思えないのがいまのミランを応援している人間の心理です。

今季こそ悲願のチャンピオンズリーグ復帰(本当は優勝を悲願としたいところですが)を果たせると信じて、あきらめずに見守ります。本当に、本当に、頼むぞ、ミラン

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そのうち後任人事についても書こうと思います。

対ラツィオ戦

・ギリギリの勝利

 

試合は意外にも前半からシュートを打ち合う展開に。両チームともにそれほどしっかりとチャンスをつくりだしているわけでもない印象でしたが、とにかく打ち合い。ミランも調子が悪ければラツィオも調子が悪く、とても4位争いをしているチーム同士の試合だとは思えず。よくわからない試合でした。両チームともに決定力を欠き、これは引き分けで終わるかな、と思っていたのですが、ミランがPKを獲得。これをケシエが決めてミランが辛くも先制。

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ミランはケシエのPKで得た1点を守りきり、なんとかライバル相手に勝ち点3を獲得。4位争いをするチーム相手にはほぼ勝ち越しており、これで非常に有利な立場に。4位フィニッシュへ光が見えてきました。

・判定騒動と試合後騒動

先週のユベントス戦でのVARを含めた判定騒動があり、今節も判定騒動あり。純粋な試合内容以外でしか話題にならない試合が続いていてうんざりです。どうにかならないものか。

それと試合後にケシエとバカヨコがアチェルビのユニフォームを掲げたシーン、あれは最悪でした。こういうアホで品のない行動をとる選手がミランにいることが恥ずかしい。色々ととにかく最悪で、勝利の味をまったく感じない試合になってしまいました。

それでも4位争いで非常に有利な立場になったのは事実。これからは下位チームとの対戦が多くなり、取りこぼしさえしなければ。念願のチャンピオンズリーグ出場が、現実的に見えてきました。

勝負のラツィオ戦を迎えるミラン

・完敗

ミランとしてはとても大事になってくる2連戦の1試合目、先週のユベントス戦は結果としては完敗でした。

ここ最近のユベントス戦はいつも良い試合をしながら負ける、というのが定番になっていましたが、この試合もいつもと同じ展開でした。ここ数試合低調なパフォーマンスを続けていたユベントス相手に先制した前半までは狙い通りでした。ユベントスは前半を0-0で折り返すことしか考えていなかったのですが、そこで点が取れたのはユベントスのプランを崩すという意味では良かった。

後半の試合内容に対する批判などが話題にならないほどにピッチ内外の別のことで盛り上がっていますが、相変わらず試合内容が最低なのは変わらず。ただ言ってしまえばユベントスの敗北は計算済み。問題は次の試合です。

・勝負のラツィオ

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予想スタメンはこのようになっていますが、正直まだどうなるかわからない状態。前節もライバルチームたちが次々と勝ち点を落としていったので、まだ4位をキープ。なんとも残念な4位争いですが、ミランとしてはチャンスでしかなく。今季、この4位争いで、この戦力で、4位以内に入ることができなかったら、もう無理なのではと諦めてしまいそうになるので、この勝負のラツィオ戦は必勝です。

 

ちなみにですが、モンテッラフィオレンティーナに復帰しました。かつて彼が指揮していたヴィオラのサッカーに惚れて、当時は毎試合追っていました。それからサンプドリアに行ってからミランに来たときは、ここ数年でいちばん嬉しかったです。様々な要因があって失敗してしまったわけですが、その後のセビージャも毎試合追い続けました。また楽しいサッカーを見せてくれるかもしれない、という期待を抱きながら。残念ながらミランですっかり自信を失ってしまった感のあるモンテッラですが、今でもやはり期待してしまいます。今のフィオレンティーナにはいい若手(個人的にはモンティエルくんが大好きです)がたくさんいますし、ぜひ良いチームを作ってもらいたい。今季終盤のミランフィオレンティーナの試合が楽しみです。

 

ミラン、ライバルチームの不調に助けられる

・1分け2敗

本来であれば勝ち点を稼いでおかないといけないミラノダービー含めた直近3試合で、1分け2敗。

内容自体は連勝してた時から良くないものの、それでもなんとか勝っていたチームが、内容通りの勝てないチームへ。この時期になっても見つけられないシステムの最適解、そして怪我人の続出。

次節、絶対王者ユベントス。次々節、4位争いのライバルであるラツィオミランにとって正念場ともいえる厳しい戦いが続きます。

・4位はキープしているが…

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これほど勝ち点を落としていても4位をキープできているのは、ライバルチームの不調が一因です。ローマとラツィオが例年よりも勝ち点が稼げず、アタランタサンプドリアなどと同じくらいの勝ち点をキープ。上を見てもナポリインテルも本来の調子とまでは言えず、ユベントス以外のビッグクラブにとってはなんとも評価しづらいシーズンに。ユベントス一強、まだまだ終わりそうになく。

ミランとともに勝ち点を落としていくローマやラツィオのおかげで4位をキープできていますが、現時点で数字上うちが優位な立場というだけ。ローマやラツィオの不調は4位以下を大混戦にしており、ミランもまだまだ4位をキープどころか、6位以下への転落も数字上あり得る状況。勝ち点で並んでいる5位〜8位チームとの勝ち点差わずかに4。さすがにないとは思いますが、近年のミランを見てきた我々にとっては不安でしかなく。

・とにかくここからの連戦

昨季の4位インテルの勝ち点は72。同勝ち点でラツィオが5位。今季はどのくらい勝ち点を積み上げれば4位になれるか。

ドンナルンマ、パケタ、ケシエ等が負傷している中でのユベントスラツィオ戦。ここで勝ち点を積み上げられれば4位争いは有利な立場に。もし連敗などでもしたら、4位争いは不利な立場に。

 

ミランがいるべき場所へ戻るための、大事な大事な試合になりそうです。

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対ウディネーゼ戦

ミッドウィーク開催の為か、ある程度のターンオーバー。それとやはり報道通り4-3-1-2を採用してピョンテクとクトローネの2トップにパケタがトップ下で入った。さすがにそろそろ勝たないと。

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前半10分でドンナルンマが負傷。前の試合から負の連鎖。

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前半は意外にも器用なクトローネとピョンテク、そしてパケタがいい動きをしていた。チームとして何かあるわけではないから、個の動きがいいことだけが救いの前半。特にパケタは気合が入っていた。ただし、パケタも怪我。

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そんな中、4-3-1-2というシステムっぽい攻撃でピョンテクがゴール。ミランが先制点を取った。

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それでも後半、なにも修正できない、意図がわからない交代策を見せつけられ同点にされ、試合終了。

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怪我のアクシデントがありつつも、やっぱり表記上の配置を変えることしかできないガットゥーゾによる、選手頼りの4-3-1-2が見られた。内容を諦めている以上、結果を出してもらわなければ。次はユベントスラツィオ。もうさすがにうんざりだ。4位以内は絶対条件で、さっさとシーズン終わってくれ。

 

対サンプドリア戦

ミランは代表ウィーク明けのコンディション問題も加味して、パケタやケシエがベンチスタート。中盤はビリア、バカヨコ、チャルハノールの組み合わせ。この試合でダービー敗戦を払拭しておかないと、という試合。

 

しかし前半開始1分もしないうちから、ドンナルンマのミスで失点。ただ、あまりドンナルンマを責める気にはなれない。

 

攻撃面では、普段中盤は固定メンバーなので、ポジション的にも新鮮な組み合わせであることも影響してなのか、いつも以上にビルドアップがヘタクソ。サンプドリアがそこまでラインを下げずに前から奪いにきている為、久しぶりにピョンテクにライン裏のスペースが出来ているが、そこまで運ぶことすら出来ない。結局ピョンテクは、この日もいつもと同じようにチーム構造の被害者に。

 

後半からはあまりにも酷すぎたR・ロドリゲスに代えてコンティ。カラブリアを左に。ラクサールがカラブリアよりも序列が低いというよりも、コンティを使いたかったのだと思う。

さらに後半20分くらいにスソに代えてクトローネ。この日のスソが特別良かったわけでもないが、スソのクロスからしかゴーム前にボールを送れていなかったのに(加えてサムカスは守備以外なにも貢献できていなかったのに)スソを下げたガットゥーゾ。クトローネ投入自体が悪手ではないものの、負けている時はとりあえずFWの枚数増やしておけ感がどうも…。

後半途中からパケタ投入で3-4-1-2のような形に変えたミラン。最初から3バックが頭にあったのであれば、ここまでの交代策も少しだけ理解はできる。まあ、理解ができるだけなのだが。

 

結局1点も奪えないまま敗戦。ダービー敗戦と代表ウィークを思いっきり引きずったまま、あっさりと負けてしまった。明日はウディネーゼ戦だが、3-4-1-2を試すみたいな話があるらしい。そもそもこの時期に、この順位で、またコロコロとシステムを変えてるようなチームではダメなのでは…と思ってしまう。ライバルチームが軒並み調子悪いので、とにかく4位以内でフィニッシュ。そして来季のことはCL出場権を確保してから考えていこう。監督人事含め。

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リバプール・レジェンド対ミラン・グロリエ

代表ウィーク中なのでクラブの公式戦は一時中断となっていますが、リバプールミランのOB達によるフレンドリーマッチが開催されました。

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ミランのメンバーはアンチェロッティ時代の黄金期メンバーを中心に選出。カカやインザーギアンブロジーニのプレーを見ることができて楽しかったのですが、なにより個人的に嬉しかったのはピルロの出場。ミランを離れてユベントスに行ってからはなにかとユベントスの人間っぽくなっていたのが少し悲しかったのですが、ミランのユニフォームを着て、そしてフリーキックまで決めてくれました。

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もちろん皆現役を引退しているおじさん達なので、プレーのクオリティはまったく求めていません。それでも「あ、このボールの受け方、カカだなあ」と思ったりしながら、かなり楽しめました。ガットゥーゾが退場でもするサプライズがあっても良かったと思いますが…笑

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いま、ミランでプレーしてる選手たちの中からも、この試合で選出されるようなレジェンド級が出てきてくれれば嬉しい。そのような選手が出てきてくれれば、チームとしても元のレベルまで戻ってこれるのでは。余計な騒動は起こさず、とりあえず今季は4位以内フィニッシュへ向けて頑張ってほしいです。

 

見逃してしまったという方はぜひ。