心から愛しているACミラン

イタリアサッカーを愛する人が増えることを願って

管理人よりお知らせ

いつもブログ訪問ありがとうございます。

 

この度、新しくブログをはじめることになりました。

カルチョスタイルを追え! | セリエAを中心に海外サッカーのマッチレポ&戦術分析

理由はいくつかあるのですが、いちばんは個人的に気になった試合のマッチレポをもっと書きたいと思ったからです。サッカーに対する情熱が年々大きくなり、セリエAはもちろん、他リーグでも気になるチームが増えてきて、それらはこのブログの方針とは異なってくるなと思いました。

 

新しくブログをはじめますが、今のところ、このブログをやめるつもりはないので、これからこのブログは99.9%ミランのことを書くブログにしていきたいと思っています。(マッチレポは新ブログになると思いますが)

 

新ブログ→ミラン含むセリエAを中心とした海外サッカーのマッチレポや戦術分析がメイン

当ブログ→ミランに関する情報やら雑記やらがメイン

という感じで今のところはいきたいと思っています。

 

これからは当ブログと共に、新しいブログの方も応援していただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

 

さっそくミランアタランタのマッチレポを書いたのでよろしければ御一読ください。

 

管理人シミズ。

セリエA第4節 カリアリ - ミラン

絶不調ローマ相手に今季初勝利のミランと、アタランタ相手に今季初勝利のカリアリの一戦。代表ウィーク明けもミランのスタメンは変わらず。

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ミランのビルドアップvsカリアリのプレス

ナポリ戦では全く機能せず、ローマ戦では相手の緩さから前半だけはある程度機能した、ミランの最終ラインからのビルドアップ。もちろんカリアリも前からプレスをかけてきます。

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ゴールキックでCBムサッキオへとボールが渡ると、カリアリはほぼマンツーマン気味に前に出てきます。ミランは後ろから繋ぎたいのですが、どう繋ぐかはどの監督の時代もほとんどデザインされておらず。ムサッキオは苦し紛れにケシエめがけてボールを蹴りますが、ブラダリッチに拾われて、その流れでバレッラのシュートまで持っていかれました。前半1分の出来事です。

ミランカリアリの修正合戦

システム噛み合わせ的にカリアリはブラダリッチが浮くのですが、ミランはなぜかそこに対するケアの仕方を試合前から持っていませんでした。

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ケシエがCBへとプレスをかけようとすると、ケシエのいたスペースにバレッラ。そのバレッラをビリアがケア。ブラダリッチがフリーで受けて裏へ走るペドロにフィード。チャンスをつくられました。

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それに対してミランはまずビリアをブラダリッチにケアさせようとしました。これによってブラダリッチを経由しようとすると引っかかり、ミランはボールを奪うことができました。

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それに対してカリアリはビリアがブラダリッチを捕まえにいったことで生まれたスペース(ここがいつも使われるビリア周辺のスペース)へカストロやファリアスなどが侵入。中盤を飛ばして一気にチャンスをつくりました。

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それに対してミランはビリアをブラダリッチ番から外して、ケシエとボナベントゥーラの両IHが交互にケアすることで対応。ビリアが空けたスペースへ飛び込む選手はいましたが、ビリア横のスペースをうまく使える選手がカリアリにはいなかったので、これでとりあえずおさまりました。この辺の応酬、なんとなくセリエ感ありましたね。

・クトローネ不在時の交代策

ミランはボナベントゥーラに代えてバカヨコ、チャルハノールに代えてサムカス、R・ロドリゲスに代えてラクサールを投入。最後15分間くらいはスルナのサイドに元気なドリブラーを当てて、質で上回ろうとしました。サムカスひとりではまだまだ足りないと思ったのか、ラクサールも投入して執拗にサイドを攻めたわけですが、まだまだ良いコンビネーションも感じられず。サムカスは途中出場で良いプレーしたなあ、となる試合はクトローネとイグアインの2トップで4-4-2のシステムの時のみなので、まだまだ時間はかかりそうだなあという印象です。正直、常に相手CBと駆け引きをしてくれるクトローネの欠場が本当に痛かったです。

試合はイグアインの初ゴールで同点としましたが、カリアリ相手にドロー。

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全体的に選手のコンディションも悪かったのですが、試合自体は前半20分間以外はそこまで悪くもなく。いちばんミランらしいチャルハノールのサイドチェンジからスソのクロスという攻撃をした後にカウンターで失点したのがなんとも…。ただ、後ろから繋ぐビルドアップに執拗にこだわるのはどうしてなのか。しっかりとデザインできていないので、メリットよりもデメリットの方が強く出てしまっているなあと思います。例えばケシエやバカヨコあたりをターゲットにして、プレスを回避してから陣形を整えたりというバリエーションは確実に必要になってきます。うーん、昨季は"一応"前線へ高精度のフィードを送ることのできる選手がいたのですが…。開幕からシティとチェルシーのプレスにやられまくったエメリ体制のアーセナルと同じような現象をこの3試合で見ています。ミランは修正できるのでしょうか…。ビッグクラブが揃って低調なときに、勝ち点を稼いでいきたいですね。

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次戦はヨーロッパリーグ。昨季のグループステージは相手チームのレベル的にもあまり緊張感が無かったので、ベティスオリンピアコスとの対戦は楽しみです。特にベティスはとても面白いサッカーをしていますし、乾もいるので日本人のサッカーファンとして、かなり楽しみです。

セリエA第3節 ミラン - ローマ

かなり遅くなりましたが、暇になったのでミランとローマの一戦を。ミランは実質開幕戦のナポリ相手に敗戦、ローマもイマイチ調子が上がらず。

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そういえば前節、ビリアがやたらと批判にさらされていましたが、チームの構造的に問題があったので僕はビリア個人についてさほど心配はしていません。前節のチームじゃジョルジーニョですら批判されまくりそう…。

ミランのビルドアップ

この試合でまず驚いたのはローマの完成度の低さ。システムが3-4-1-2になっていたけど、まるで機能せず。そしてミランとしては、チャルハノールの復帰がチームのレベルを何段階も引き上げてくれていました。

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基本通り、ミランの後方からのビルドアップに対して前からボールを奪いにくるローマ。今日のビリア担当はセリエに復帰してきたパストーレ。R・ロドリゲスはWBカルスドルプがケア。

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チャルハノールが下がってボールを受けに来ると、そこに付いてくる選手はいないのでフリーで前を向ける。

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必殺スルーパスイグアイン抜け出し…かと思ったらオフサイド。ローマは攻撃で違いを作ろうとするカルスドルプとそこをカバーしなければいけないファシオの対応の悪さが、かなり目立っていました。さらにそのカルスドルプを押し込むために、R・ロドリゲスが積極的に前に出ていったため、ローマが防戦一方になりました。

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さらに印象的だったのは、ミラン後方からのビルドアップで中盤をローマと数的同数にします。そしてスソがコラロフを引きつけて深さを取っていたので、カラブリアがフリーに。ビルドアップの安定所を見つけました。すると、ミランはそれを応用します。

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ビルドアップの段階でスソが下がり、カラブリアは高い位置を取ります。さすがにスソが下がったのに対して、コラロフはある程度付いてきます。

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スソからイグアインのポスト。

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ケシエが内にポジションを取ることで、先程より高い位置でカラブリアがフリーに。ローマをさらに押し込む展開とします。この辺の流れ、とても面白かったです。

・先制点

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スソがエリアの外でボールを持ったシーン。すでにローマの陣形はボロボロ。中央にはチャルハノールとボナベントゥーラ。

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ボナベントゥーラへと渡ると、カルスドルプが前に出て対応。R・ロドリゲスをファシオがケアしなければならないが、ポジショニングがとても残念。

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サイド深い位置でターンしてからクロスを入れると、ケシエがフリーに。ミランが先制した。

・ローマの4-2-3-1、ビリアの横

後半からマルカーノに代えてエル・シャーラウィを投入して、4-2-3-1にシステム変更をしたローマ。これで劇的にチームは変わりました。選手間の距離も良くなりビルドアップがスムーズに。そして二列目のアタッカーがビリアの横を狙ってきます。

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二列目のエルシャーラウィとシックは意図的にビリアの周辺にポジショニングを取り、そのスペースをチームで使います。

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パストーレに代えてクリスタンテが投入されてからは、クリスタンテがそのスペースをうまく使おうとしました。それにしても、4-2-3-1に変えただけでこれほど機能するとは…。

ミラン、終盤の4-4-2

同点にされた後、イグアインのゴールが取り消しになったりしたが終盤はクトローネを投入して4-4-2にシステムを変えたミラン。そして最後の最後に素晴らしい仕事をしてくれました。

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イグアインのシュートを警戒して、絶対にうたせないという気持ちが出過ぎてクトローネに全く気づいていないローマのディフェンス陣。

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見事に裏を取って決勝点を決めてくれました。ミランには素晴らしいストライカーがいるんですよね。

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ナポリ戦から見事に立ち直って勝ち点3を獲得できました。正直前半からローマが4-2-3-1だったら怖かったなと思うんですが、しっかりと内容のある試合で勝ってくれたのは嬉しいですね。前半の3-4-1-2での機能しなさ、昨季のミランとかぶります…。ミランはビリア横のスペースの守り方は昨季からの課題ですが、どう解決していくのでしょうか。ケシエ、運動量は素晴らしいですが、危機察知能力がまだまだかなと思います。それが出来れば凄まじい選手になるのですが。

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第3節を終了した時点での順位表。ビッグクラブがわりと酷い内容の試合をしてるのが気になりますが、内容が悪くとも全勝してるユベントスの強さ…。ここまででいちばん面白いチームは圧倒的にサッスオーロで、次節はそのサッスオーロユベントス。楽しみです。インザーギボローニャは厳しいスタートになりました。今季のミラン、やってくれるのではと期待しています。

それにしても、代表ウィークは暇ですなあ。そういえば、皆さんはワールドカップ観てましたかー。

セリエA第2節 カリアリ - サッスオーロ

インテル相手に勝利したサッスオーロの2試合目。前節からスタメンをいじってきて、ロカテッリとマルロンはサッスオーロデビュー。

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前節インテル戦で見事にデザインされたビルドアップを披露したサッスオーロ。今節も色々と面白いものが観れたので、メモとして。

・フォーメーション

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システムとしては3-4-1-2がいちばん正確かもしれない。WGのディ・フランチェスコがディフェンス時にWBとして振る舞い、IHのセンシはトップ下として主にHSエリアでプレー。ビルドアップは基本3+2でセットして行われ、そこに両WBとFWが絡みながら3人目の動きによってボールを前に運んでいく。攻撃パターンとしては、サイド密集化によるアイソレーションでリローラをフリーにさせてからのクロスや、ポジショナルな動きによる3人目の飛び出しなど。

・チャンスメイク

トップにいるボアテングとベラルディのポストプレーを最大限に活かす、カリアリの前プレに対するサッスオーロの対応。

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WBのリローラからロカテッリ、ロカテッリがワンタッチでベラルディに楔のパス。

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ベラルディから横のボアテングボアテングからロカテッリへレイオフカリアリのディフェンス陣はサッスオーロの2トップに食いついており、リローラとセンシは前線へ走り込む。この時、逆サイドにはディ・フランチェスコがいてカリアリのSBをピン留めしてるため、CB-SB間の距離がかなり空いている。

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ロカテッリはワンタッチで裏のスペースへ。センシが完全に抜け出した。サッスオーロのビルドアップ、チャンスメイクはチーム全体のポジショナルな動きによって成り立っている。

・脆弱な守備組織

サッスオーロは攻撃的なものは素晴らしく組織化されているが、しかし守備的な観点で言えばかなり脆弱であった。攻撃時、リローラとディ・フランチェスコがかなり高い位置を取り、なおかつCBも高い位置まで積極的に追いかけてボールを取ろうとするので、トランジション時に最終ラインが数的同数や酷い時は数的不利になる。さらに言えば、クロスボールやセットプレーの対応に難がありすぎる。この試合がデビューだったマルロンは前にボールを刈り取りに行きすぎてピンチをつくったり、セットプレーの対応が悪く失点に絡んだり、最終的にはレッドカードで退場と残念な出来だった。敵陣までマークを追いかけて、そのまま中盤に留まった時はかなり面白くてついつい笑ってしまったから、なかなか推せる選手ではあるけど。

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ただ後半にセンシ→ロジェリオの交代によって、わりと正統な3-4-3(ディフェンス時は4-4-2?)になってからはある程度改善された部分もあった。次節以降、どう修正してくるのか、またはしてこないのかが注目点だ。

試合自体は後半アディショナルタイムボアテングがPKを決めて、劇的なドローに終わった。

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サッスオーロのサッカーはインテル戦1試合だけの偶然の産物ではなく、やはり明確なコンセプトによってデザインされたものだった。ロカテッリのプレーもまだまだ改善するべき点は多いものの、昨季のミランでのプレーよりかなり良かった。やはりこういう明確なチーム戦術に当てはめると、タスクもハッキリする分、より成長が期待できそう。サッスオーロ、本当に面白いチームなので継続して注目したい。

セリエA第2節 ナポリ - ミラン

ミランの開幕戦。 相手はアンチェロッティナポリ

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ナポリは前節ラツィオ戦で見事な逆転勝利。スタメンもほぼ変わらず。ミランは新加入組でスタメンはイグアインのみ。結局ボリーニがウイング、ボナベントゥーラは中盤でプレー。

ミランのディフェンス

ミランのディフェンスでおそらくかなり意識されていたのは、最終ラインを低くコンパクトにして、ナポリアタッカー陣の楔の動きに付いていかないこと。ナポリはサッリ時代の名残りで、前線に楔のパスを入れてDFを引っ張り出して、ズレを作りカジェホンや中盤の選手が飛び込む、というのを機能的に行ってくる。正直ナポリの攻撃でいちばん怖いのはズレを作られ続けることなので、この試合のミラン最終ラインは付いていかず、裏のスペースへ飛び込ませることを封じていた。

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カジェホンに釣られてロマニョーリが引っ張りだされると、ズレが生じてインシーニェやボールを預けたあとのカジェホンが裏のスペースへ走ってくる。

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なのでロマニョーリはその場にとどまり、ラインを崩さず、後ろで対応。この試合、縦ズレを起こされることは後半途中までほとんどなかった。

ミランの得点

ナポリの前プレに対して、ミランは最終ラインから繋ぐビルドアップをする。これがまったく、まったくうまくいかないのだが、GKから前線へと簡単に蹴ってしまうと最終ラインを上げざるを得ないので、そちらのリスクを避けたかった考えもあったのかなと思った。それでも中盤を飛ばせば、ナポリのラインを下げることにもなって、効果的だと思うのだけれど。

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ビリアがフリーでボールを持つことができると、ミランで唯一展開できる男(チャルハノールがいないので)は、中盤を飛ばしてスソへ長いボールを入れる。

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おさめることができると、ナポリの中盤の帰陣は遅れる。

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スソはボリーニへとサイドチェンジ。頭で折り返したところにずっとフリーでいることができたボナベントゥーラが合わせて先制点。ミランの狙いはまさにこれで、このパターンを継続するべきだった。

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イグアインがおりてきて、サイドへ展開。

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サイド深くからボールを戻すと、ナポリの中盤を押し込むことができている。そして再びビリアがフリーに。

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まったく同じようにスソへと展開すると、

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ナポリの中盤は対応できていないので、カラブリアが2点目。これがパターン。

・ビリア→バカヨコ

先に2点を取ったミランだが、後半から明らかに選手たちの集中力が切れていった。ナポリの1点目はビルドアップの段階でのムサッキオのミス。後ろからのビルドアップは、今のミランの選手たちだとこういうリスクがある。そしてその後、ガットゥーゾは後半10分くらいにビリアに代えてバカヨコを投入した。

バカヨコ獲得に関しては特に何も感じなかったが、メディアがずっとアンカーとしても計算しているような報道をしていたので「ハハッ、そんなバカな話あるか」と思っていたらまさかのアンカー起用。チェルシー時代を観ていた人なら、誰しもが驚きの采配だ。さらにビリアと交代ということは、ガットゥーゾは後半10分の時点で守りきる方へ完全に舵を切ったことになる。得点シーンを観ても、ほぼビリアからの展開でしかチャンスを作れていなかったからだ。残り30分以上ある中で守りきるカードとしてのバカヨコを投入して、結果的に穴になった。

・62分のプレー

そして62分のプレーを見た時点で、この試合もうヤバイなと思った。残り30分もある中で、集中力がもう無くなっていたからだ。

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ナポリにサイドへと展開されたミラン。ボナベントゥーラが高い位置にいるからバカヨコはその穴を埋めるべく、サイドに流れて対応。しかし、ケシエが危険を察知していない。

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サイドのコンビネーションで崩しにかかるナポリ。ケシエはずっと危険を察知していない。

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そして体力の問題なのか、飛び出していかないことを意識しすぎてるせいか、ディフェンスもその場で立ち止まってしまった。結果的にずっとフリーでいたジエリンスキにシュートを打たれる。これは得点にはならなかったが、この時点で先行きは怪しすぎるくらいだった。そもそも、ナポリのCBへプレスをかけるのが両IHで、そりゃアンカー横が空くだろという守備構造。ハムシクのケアをダラーっとやっていたイグアインはあれでいいのだろうか。もっと言うとこの後69分にはカウンターを仕掛けられる場面で誰も走っていなかった。

ナポリの3点目

同点に追いつかれたあと、もう得点を奪える空気が一切ないミランはなんとか勝ち点1でも取りたい。しかし中盤の帰陣が遅れまくっているミランに対して、バカヨコの横のスペースをうまく使うようにメルテンスが入ってきたナポリ。そしてとうとう、あのパターンで逆転されてしまった。

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プレーの流れからR・ロドリゲスはサイドにいるカジェホンをケアしようと動く。そしてもはやディアワラをケアする選手はいない。

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R・ロドリゲスがカジェホンに引っ張られていたことでCB-SB間にズレが起きてスペースが生まれる。アランがそこに飛び込む。

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そして、この状況は勝負あり。最後はメルテンスが押し込んでナポリが逆転した。

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僕は個人的な好みの問題として、こういうサッカーは好きじゃないです。さらにラインをとことん下げてブロックを形成する守り方なのに、速攻ができないチームというのは観ていてつまらない。プレスのかけ方もナポリの方が上手でボールを前に運べず、ずっと自陣でのプレー。トラップ、パスの精度も低い。長い距離のパスを出せる選手もいない。圧倒的にちぐはぐでした。ですがチーム状況、相手との噛み合わせ、様々な要素を考慮して得点を奪いにいかず守りに入る(もちろん両チームの得点差と時間帯を考えればそれも有りの場面はある)のなら、集中力を保ち続けて、しっかりと守備組織を構築して、守りきらなきゃダメでしょう。特に、そういうチームを作ろうとしてるんだから。こんな負け方は、ファンとしていちばん最悪です。腹が立ちます。本当に、本当に。

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もちろんチャルハノールがいればもっと楽にはなったと思います。そしてなにより相手はアウェイでのアンチェロッティナポリ。勝ち点を落としてしまったのは残念ではあるもののある程度許容できるとしても「面白かった!よく頑張った!」と言えるようなチームに、そして次の試合へと期待を持てるようなサッカーをしてくれるチームになって欲しいと強く願います。

 

言いたいことはまだまだたくさんありますが、このくらいで。

ミラン、ようやくシーズン開幕へ

第1節が延期になったミランは、明日のナポリ戦でようやくシーズンが開幕します。

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ミランは4-3-3予想で、出場停止のチャルハノールに代わってボナベントゥーラのウイング起用、そしてバカヨコがいきなりスタメンの可能性があります。他にもボリーニがウイングでボナベントゥーラがいつも通り中盤の予想もありました。他のメンバーはいつも通り。新加入組はほとんどがPSMで見られなかったので、少しずつ試合に出てくるだろうと思います。

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ナポリは開幕節で難敵ラツィオ相手にアウェイで勝利を収めました。サッリ時代の魅力的なサッカーからは変わりましたが、選手個々の連携は抜群ですし、シーズンを通して考えるとアンチェロッティのチームなので、普通にうひょーつえーってなると思います。逆に早い段階で当たった方がラッキーとなるかも。そうであってくれ。

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数年前、泥沼ミランの監督就任を断って、今季勢いに乗るナポリの監督に就任したアンチェロッティ。彼は毎回とても賢い決断を下しているなあと思うのですが、師弟関係にあるガットゥーゾの今後のキャリアや、強豪としてのミラン復権を目指すのであれば、ここでアンチェロッティのチームを倒してから前へ進んでいきたいし、そうしなければいけないと思います。物語として出来過ぎなくらい、面白い展開です。ミランにとっての開幕節、必ず勝って勢いをつけて、まずはシーズン序盤ぶっ飛ばしていきましょう。

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今季もよろしくお願いします。

セリエA第1節 サッスオーロ - インテル

今季からセリエ公式アカウントが新しくなって、スタメン発表などがよりシンプル(手抜き)になっています。

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サッスオーロはポリターノやアチェルビが移籍、ボアテングやロカテッリ加入などがあり、デ・ゼルビ新監督のもとでスタートを切ります。最近はアタランタの躍進がわりと取り上げられますが、その前まではサッスオーロがその枠でしたね。大好きなポリターノがインテルへ移籍してしまったので、あまり好きではないベラルディに頑張ってもらいたいです。

インテルはCLブランドを駆使して皆さんご存知のかなり良い補強をしています。が、この試合では左SBにダウベルトを起用してアサモアは2列目。ビッグクラブはワールドカップ組の影響で序盤はしんどいもんね…わかるわかる。(?)

サッスオーロのビルドアップ

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サッスオーロはGKから繋いでいく。GKと両CBとアンカーのマニャネッリで、イカルディラウタロに対して4対2の状況を作り出す。この時ポリターノはSBのロジェリオを気にしつつ、GKから展開された場合にはプレスに行ける距離を保つ。

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マニャネッリがボールを受けると、フリーになっているフェラーリに向かってポリターノがプレス。これでロジェリオはフリーに。フェラーリがポリターノを剥がして、ボールはロジェリオへ。

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ブラビアボアテングへのパスコース確保。ディ・フランチェスコはダンブロージオをピン止め。ロジェリオからトップのボアテングへと当てる。

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ボアテングはワンタッチでつり出されたCBの裏のスペースへボールを蹴る。ブラビアが中盤から飛び出し、逆サイドでベラルディも前線へ。

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一気にゴール前まで持っていき決定機。ダンカンも前線へと上がっていて厚みもある。自分たちのポジショニングで相手のポジショニングを動かし、ビルドアップを成功させる見事なポジショナルプレー。サッスオーロ、かなり面白い。

・ゴールシーン

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インテルのサイドからのクロスを拾ったサッスオーロ。しかしインテルは前線で取り切るつもり。サッスオーロはしっかりとダイヤモンドを形成、インテルのプレスを簡単に回避。

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すると、同時にカウンター発動。スイカ色のユニフォームを着た選手たちは一斉に飛び出していく。

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最後はPK獲得。そのPKをベラルディが決めサッスオーロが先制、それが決勝点となった。後半はしっかりとブロックを作りながら、インテルドリブラー連続投入にも耐え抜き、開幕節で見事にインテル相手に勝利を収めた。

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この試合で見せたサッスオーロのサッカーはとても魅力的で、個人的にも大好きなので、シーズン継続して取り組んでほしい。ロベルト・デ・ゼルビ監督のサッスオーロ、今季は注目クラブかもしれない。ちなみにロカテッリがスタメンを勝ち取るのは簡単ではなさそうだが、このチーム戦術に溶け込めれば、かなり良い成長が期待できそう。完全な贔屓目ではあるかもしれないけれども。