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新生ミランに感じるポジショナルプレーの可能性

グアルディオラバルセロナが世界に衝撃を与えてから10年弱が経とうとしている。彼らの"ポジショナルプレー"と呼ばれる美しいサッカーには、当時カカのプレーに熱狂していたミラニスタの僕も衝撃を受けた。もちろんクラブのプレースタイルや選手の質に関係なく、感情的な部分でミランを超えて熱狂させてくれるクラブは絶対にないが、俯瞰でみたときにミランが常に面白いと思えるサッカーをしてくれているかと言ったら、そうではないことのほうが多かった。それだけに昨シーズンのモンテッラ監督就任は、彼がフィオレンティーナでやっていたサッカーに惚れていた僕を大興奮させてくれた。しかし、ミランでの最初のシーズンのほとんどは、圧倒的なクオリティ不足のため、期待していたようなサッカーは見られなかった。

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ただ、今シーズンのミランは"ポジショナルプレー"を見ることのできるクラブになるかもしれない。もちろんモンテッラグアルディオラほど変態(褒め言葉)ではなく、よりバランスを取りながら柔軟に対応する監督であり、そのプレースタイルに拘ってもいない。さらにチームのほとんどは新加入選手なため、時間がかかることも間違いない。それでもモンテッラミランは、すでに美しいサッカーの片鱗を見せはじめている。見事に勝利したセリエA開幕クロトーネ戦を中心にここまでの数試合から、ミランのポジショナルプレーについて考えてみる。そしてポジショナルプレーとはなんぞやという方にもできるだけわかりやすいようにまとめてみる。

・ビルドアップ

モンテッラは昨シーズンと同じく、ビルドアップ時に左SB+両CBの3バックになる4-3-3システムを使用している。そしてアンカーの1人とインサイドハーフのケシエがその前でビルドアップに参加する。

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最終ラインでボールを回しつつ、全体を押し上げて多くの選手を敵陣に送り込み、それと同時に相手を押し込むことが目的、3-2-4-1から徐々に2-3-5へと変わっていく。試合によってはケシエが下がり、右CBのように振る舞いビルドアップをするシーンがあるが、それも2-3-5に持っていくためのパターンだ。

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・スソとチャルハノールの重要性

ポジショナルプレーをするにあたって、ハーフスペースやバイタルの攻略者はチームに優位性をつくりだす重要な存在になる。グアルディオラが現在指揮しているマンチェスター・シティではダビド・シルバとデ・ブライネがそうした役割を中心的に担っており、バルセロナではメッシとイニエスタというスペシャリストが中心的に担っていた。ミランではスソとチャルハノール(またはボナベントゥーラ)がそうした存在になる。(以前書いた下の記事をより深く細かく言及していく)

スソとチャルハノールがハーフスペースやバイタルエリアで質的優位を確保できるかが鍵になってくるが、ではどのようにしてこの2人が得点に絡んでいるのか、実際の試合から見てみる。

クロトーネ戦、先制点(PK)までのシーン。3-2のビルドアップ陣形からボヌッチがチャルハノールへフィード。

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チャルハノールからワンタッチでロカテッリに落とす。チャルハノールが相手CMFを引きつれたことによって、中央に位置するロカテッリの前には大きなスペースが生まれている。

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チャルハノールは自らそのスペースへと侵入していく。ロカテッリが前へドリブルしたことで、チャルハノールのいる密集スペースから相手が1人いなくなる。この段階で確認しておきたいのは、コンティとボリーニをワイドに張らせることで相手のディフェンスラインに間隔を生じてさせていること。

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ロカテッリがドリブルで1人かわして、危険なエリアのチャルハノールへ。チャルハノールはこの位置で質的優位を確保できる選手だ。

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相手CBがつり出され、チャルハノールは裏へスルーパス。クトローネが抜け出してPKを獲得した。

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ディフェンス側が4-4-2でコンパクトに守るのが現代サッカーでは普通になってきたが、コンティとボリーニがワイドに張ることで、相手SBが意識せざるを得ない状態にして相手ディフェンス陣形をオープンにさせる。クトローネは裏へ抜ける動きをしながらトップに張ることでディフェンスラインを下げ、中央によりスペースを作りやすくする。そうしてチームで作ったスペースを、ボールを回しながら今度はチャルハノールやスソがスペースをつくり、またスペースに侵入していく。流動的に動くミランの選手たちを相手はマークしづらい。チャルハノールやスソはハーフスペースやバイタルエリアで質的優位を確保できる選手だから、そのスペースを2人が使うことができればチャンスになる、というのが基本的なミランのポジショナルプレーだ。しかしこの先制点までのシーンは、あまりにも直線的でこんなにうまくいくことはそうそう無い。もっと見てみる。

次は2点目のシーン。右サイドでケシエがボールをもっている。この時点では特に有効に使えそうなスペースはない。ここからボールを回しながらスペースメイクしていく作業だ。ケシエはボヌッチへと渡すと、ボヌッチはサイドのR・ロドリゲスへとフィード。

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R・ロドリゲスがボールをおさめてチャルハノールへと戻し、チャルハノールはロカテッリへと戻す。この時点で、先ほどケシエが持っていた時には無かったスペースが右サイドに生まれていることがわかる。

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ロカテッリからムサッキオへ。左サイドに寄っていたスソがスペースへと侵入していく。これだけ自由に動かれてはマークができない。このとき、相手の左SBはコンティのポジショニングによって、コンパクトにスペースを埋めることができていない。

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スペースに入ったスソにムサッキオからパスが入る。このとき無理であればもう一度ボールを戻してやり直せばいいが、スソは質的優位を確保する選手なので、ここから1人で突破してしまえる。突破したスソのクロスにクトローネが頭で合わせてゴールが決まった。

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これが左右に振りながらスペースをつくり、見つけ、使うミランのポジショナルプレーで、サイドに密集させておいて、逆サイドで優位をつくりだすのもポジショナルプレーの基本だ。基本的にはこれを繰り返すことでディフェンス側に綻びができるのを待つことになる。それがポゼッション率が高くなる理由だ。グアルディオラが"ティキタカ"と呼ばれるのを嫌ったのは、それにはボールを回すことを目的とする意味があるからだ。ポジショナルプレーはただボールを回すだけではない。明確な意図をもって選手たちが動き、パスを回すことが求められる。

3点目のシーン。右サイドでコンティがボールを持っているが、まだ全体を押し上げられていない。ボールはボヌッチへと渡る。チャルハノールは下がってきている。

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チャルハノールが前を向いてボールを持つとクトローネとボリーニがスペースメイクを開始。なぜかこの位置にいるスソへボールを渡すと、ボリーニが囮になりクトローネが裏へ飛び出そうとする。

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スソはR・ロドリゲスにパス、R・ロドリゲスからチャルハノールへとパス。ボールを動かし、相手選手を動かすことで、数秒前よりもよりフリーでボールを持てている。この位置でも質的優位を確保するチャルハノールから裏へ抜け出したクトローネへ。

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クトローネが完全にディフェンダーを寄せつけ、ふらふらとエリア内に入ってくるスソがフリーになり、ゴールが決まった。

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ここでチャルハノールのポジションについても言及したいが、できればチャルハノールはインサイドハーフとして使いたい。チャルハノールには正確で多様なキックがあり、バイタルエリアに侵入した1点目も脅威だったが、サイド浅い位置やハーフスペースでもその豊富な種類のキックが完全に脅威となっている。記事内では得点になったシーンだけ取り上げているが、試合中チャルハノールのキックで何回もチャンスをつくっている。チャルハノールに豊富な種類のキックがある以上、クトローネが裏を狙う動きをしているのを相手のCBは意識しなければならず、ラインを上げづらい。そうすると中盤にスペースを作りやすくなる。そしてウイングで起用されているボリーニには、よりFW的な役割を求めている。

さらに言えば、チャルハノールはレヴァークーゼン時代にシュミット監督によってハイプレスを叩き込まれているため、より良質なプレスをかけることができる。ポジショナルプレーは攻守を一緒に考えるスタイルであるため、ボールを回しながら奪われた瞬間も想定してポジショニングすることが求められている。ボールを奪われた瞬間にプレスをかけることで相手に判断の時間を与えず、結果的にすぐ自分たちのボールにできるというのはグアルディオラバルセロナでは徹底されていた。

例えばロカテッリがボールを奪われたこのシーン。カウンターになるのを避けたいミラン。チャルハノールがダッシュでプレス。

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すると相手は後ろに返すしかなく、結果的に雑なクリアになり、ミランスローインになった。これでもう一度最初からポジショナルプレーをすることができる。当たり前だがこちらがボールを保持している間は失点しない。

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もちろんウイングで起用することが悪いアイディアだとは思わないが、ミランがポジショナルプレーをするにあたっては、チャルハノールはできればインサイドハーフで使いたい。例えばボナベントゥーラならこれほど有効な斜めのパスは出せないだろうが、より仕掛けの場面で質的優位を確保できるはずだ。ボナベントゥーラをウイングに、チャルハノールをインサイドハーフで使うほうがより多くの優位を作りだせるはずだ。しかし現段階ではチャルハノールのパフォーマンスに満足することはできない。コンディションを上げ、どのようなパフォーマンスを見せるかによって、もう一度ポジションの議論をする余地はあるだろう。ちなみに僕がケイタ獲得を願っていたのはこれらの理由からで、ボリーニはウイングでもあり、クトローネとのツートップとも言えるポジショニングをするが、ケイタがそのポジションに入ることで、1対1での質的優位や決定力をオプションに加えることができた。結局モナコへ移籍してしまったのだから、今さらなのだが…。ちなみにチャルハノールとボナベントゥーラの共存は、ドルトムント戦はチャルハノールをインサイドハーフ、ボナベントゥーラをウイングで起用していたが、バイエルン戦では逆だった。

・最終ラインからのオプション

クロトーネ戦は相手に1人退場者が出たこともあって、最終ラインへのプレッシャーは皆無だったが、すべてのチームがそうであるはずもなく、前からプレスをかけてくることは間違いない。昨シーズンまでのミランは、プレスをかけられると雑に前に蹴り出し相手ボールになる、というのの繰り返しであった。しかし、今シーズンは違う。どう違うか。

例えばクラヨーヴァ戦から。前がかりにくる相手チーム。クトローネがサイドのスペースへ流れ、ムサッキオからフィード。それをクトローネがおさめたシーン。

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これがどういう効果があるか。前にひとつひとつ繋いでいくのが厳しいと判断した場合、中盤を飛ばして前線でボールをキープすることができた。ボールがこの位置にあるのであれば、相手チームのディフェンスは撤退しなければならなくなる。クトローネがこの位置でボールを貰い、そしてそのボールを下げるだけで、相手チームディフェンスを撤退させた状態で、最終ラインからもう一度安定したビルドアップができるようになる。つまり"スソとチャルハノールの重要性"で何回も見たような、より安定したポジショナルプレーをすることができるようになる、ということだ。もちろんクトローネがあの位置でボールを貰い、そこから攻め手があるのであれば下げずに展開したほうがいい。例にあげたのはムサッキオだが、ボヌッチであればさらに高精度で豊富な種類のフィードをしてくれる。しかしボヌッチには問題点もあり、ポジショナルプレーをするうえで最終ラインからゆっくりとビルドアップをしていきたい状況で、無理に前線へ蹴り込むことが多い。この最終ラインからのオプションは効果的に使う必要があり、無理に使うと簡単に相手にボールを渡してしまう可能性が高くなる。それではポジショナルプレーは成立しないのだ。

ビルドアップ時は3-2の陣形でプレーすることは何回も言ってきたが、ムサッキオでもボヌッチでもなく、R・ロドリゲスというオプションもある。

第2節カリアリ戦から。この試合は、システム噛み合わせ論的にはミランサイドバックが浮くことが予想できた。前プレをかけてくるカリアリに対して、R・ロドリゲスのサイドチェンジ。

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コンティがフリーでボールを貰うと一気にスソがいる縦方向へパス。

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スソがサイドで受けると、個人技でクロスまで持っていく。

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うまくディフェンダーの背後に入ったクトローネが押し込んでゴールが決まった。

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この試合はR・ロドリゲスのサイドチェンジが何本も通っていた。これもかなり有効なオプションであり、密集地帯から逆サイドの数的優位を使う際のひとつの武器になる。R・ロドリゲスは利き足が左ながら右足でサイドチェンジできるのが強みのひとつだ。

・ストライカーに求めること

ここまでミランのポジショナルプレーについて書いてきて、ストライカーに求めることがなんであるかは明らかだ。それはポストプレー、ボールキープ、裏への飛び出し、チャンスメイク、エリア内での駆け引きのうまさ…。もちろん得点能力もだ。 まずクトローネのブレイクには驚きを隠せない。トップチームの選手として迎える初めてのシーズンで、これほど活躍するとは誰も思わなかったはずだ。特に得点への嗅覚に関してはアンドレ・シウバ、カリニッチよりもすでに優れていると言ってもいいのではないだろうか。そしてカリニッチは、上に挙げたミランがストライカーに求めていることをハイレベルでこなしてくれる選手だ。特にポストプレーやボールキープ、テクニックもあるからチャンスメイクといった面では、現時点ではクトローネよりも数段優れている。シーズンを通してクトローネがここまでのプレーを継続できるとはさすがに思えないから、安定感のあるカリニッチの存在はかなり大きい。アンドレ・シウバに関しては、ポテンシャルの高さはひしひしと感じているが、彼にとってはどうにも状況が悪い。今シーズン中に本格ブレイクしたら嬉しい誤算だ、くらいの心持ちでいたほうが楽だろう。

ちなみにここまでポジショナルプレーの可能性を感じたあとに、カリニッチのプレー集を今もう一度見てみると、さらに期待が高まってしまう。

・3-5-2の可能性

モンテッラは3-5-2へのシステム変更の可能性を何度も示唆している。それは現実的な問題として、4-3-3ではストライカーは1人しか出場できず、カリニッチ、クトローネ、アンドレ・シウバのうち2人がベンチに座ることになり、さらにCBにもボヌッチロマニョーリ、ムサッキオの3人がいるが、誰か1人はベンチに座ることになる。もちろんこれはローテーション的にベンチに座る選手の出場機会が極端に少なくなることを意味しないが、より多くの素晴らしい選手を同時にピッチに送り込みたいと考えたときに、やはり3-5-2へのシステム変更の可能性を考えるべきなのだろう。

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これはメルカート終了時のチーム評価だが、3-5-2にした場合の予想フォーメーションでもある。ちなみに今の4-3-3でも攻撃時には3-5-2に似た形になっているのは、ここまででもう明らかだろう。ボヌッチ、ムサッキオ、R・ロドリゲスの3バックに、コンティ、スソ、ケシエ、ロカテッリ、チャルハノールの中盤、ボリーニとクトローネの2トップのような形だ。3-5-2になった場合の予想フォーメーションに話を戻すと、正直見てみないとわからないのだが、ポジショナルプレーを求める身としてスソのスタメン外しは最悪としか言いようがない。

同じく3-5-2でポジショナルプレーを見せているチームがグアルディオラマンチェスター・シティだ。彼らのビルドアップは3-1-6であり、インサイドハーフダビド・シルバとデ・ブライネ、WBにウォーカーとサネを使うこともある変態っぷりで、1対1における質的優位を確保している。

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ミランが3-5-2で変態的なポジショナルプレーをするのであれば、インサイドハーフにスソとチャルハノール、WBにコンティとボナベントゥーラ、CBはボヌッチ、ムサッキオ、ロマニョーリ(またはR・ロドリゲス)、アンカーにビリアかケシエをフィットさせるか、という妄想はできるが、ここ数年バランスを考える傾向が強いモンテッラが、セリエAで変態になる可能性は限りなくゼロに近い。3-5-2になりスソを外すようであれば、より良いポジショナルプレーは期待しづらい。しかし3-5-2にしたからといってチームが勝てなくなるわけではなく、チームとしてはよりバランスのとれた強いチームへと変わる可能性は大いにあるだろう。

・まとめ

ミランがポジショナルプレーをするにあたって、もちろん問題点はたくさんある。第2節カリアリ戦では特にその問題が顕著に現れ、チームとしての連携不足が露呈された。まだまだ選手たちはチームのプレースタイルを理解する必要があるだろう。そしてモンテッラはポジショナルプレーに拘る必要はまったくない。チームは結果を出さなければならない状況であり、よりバランスを取り、現実的に勝ちにいくスタイルへと移行するのであれば、それに対してなにも言う必要はない。それでも個人的な願いは、チームがこのままポジショナルプレーを続け、美しく勝ち続けることだ。しかし、そのためには選手の層も質も足りない部分が多い。現実的な判断としては、4-3-3でポジショナルプレーを続けながら、控えがいないスソやチャルハノールが怪我をしたり、疲労が溜まった場合には3-5-2というオプションも持っておく、というのだろう。そしてここまで記事にしてきたことはポジショナルプレーについてのほんの一部の基本的なことであり、さらに相手チームによってチームのプレースタイルが微調整されることは明らかだ。

ロッソネロへの激しい情熱と、サッカーというスポーツへの純粋な情熱がうまく混ざり合う最高のシーズンになることを期待している。

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Forza Milan!!