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セリエA第6節 サンプドリア - ミラン

すでにコンティ、アントネッリ、カラブリアモントリーヴォがおそらく怪我のため招集されておらず、ボリーニがWBをやるなんて話もあったけど、アバーテがスタメン。ムサッキオではなくサパタ。

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今日のミランはビルドアップにおいて最悪でした。GKからのビルドアップでドンナルンマがサパタに渡し、サパタからアバーテへと渡ったシーン。見てわかる通り、ほぼサパタ-アバーテ-ケシエの3人でビルドアップしようとしてますよね。この時点でケシエに渡すか、アバーテボヌッチが前に蹴り込むくらいしか選択肢がありません。そして最悪なことに今日のケシエはボールを持ったとき、トップレベルではありえないパフォーマンスで、ケシエにボールを渡すとサンプドリアショートカウンターをさせてしまうことになっていました。このシーンではアバーテが縦に蹴り込みサンプドリアのボールになってしまいます。

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さらにこのシーン。サパタ-アバーテ-ケシエ-スソのダイヤをつくれているのは良いのですが、スソ以外の3人はまったくビルドアップ能力がありません。さらにスソは調子が悪く、コントロールが乱れがち。このシーンではアバーテを経由してスソに、スソがケシエに落とすところを狙われ、ボールを奪われてしまいました。これでは昨シーズンまでのミランとまったく一緒ですね。

しかし前半30分過ぎあたりから徐々にミランの形を見せていました。ケシエがポジションを上げ、ビリアとボナベントゥーラがビルドアップに参加するようになりました。

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ビリアとボナベントゥーラが中央にポジションを取ることで相手を引きつけ、ロマニョーリがフリーになります。

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ロマニョーリがスソへとパスを出し、そこにボナベントゥーラとR・ロドリゲスが絡むとこんなにも簡単に前プレを回避でき、サンプドリアは中盤が空洞化しています。

こういった前プレ回避のパターンというのを複数チームに植え付けないといけないのですが、それができていないどころか30分間苦しみつづけてからの修正というのはどうなんだろうと思います。ケシエがボールロストしはじめてからでいうと20分くらい後での修正ということになりますね。そんなに批判してるつもりはないですが、CLでベスト8やベスト4にいくようなチームであれば3分〜5分で修正してしまいます。それとボヌッチのプレーを見ていると、まだチームのスタイルを理解していないように見えます。

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徐々にミランがペースを掴みはじめたシーン。これだけサンプドリアを押し込めている状況で、ボヌッチは前線へフィードを送り込みます。

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てっきりサイドのアバーテへと展開するのかと思ったらカリニッチに当てようとしました。ミランとしては押し込めているのでじっくりとボールを回しながら攻撃(それがディフェンスにもなる)をしたいところなのに、結果的にすぐにサンプドリアにボールを渡してしまいました。

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後半はビルドアップがまたビリアとケシエに戻り、スソはよりウイング的にプレーしていました。この状況でアバーテが再び前線へ蹴り込み、サンプドリアのボールになっています。ただ後半のミランはそこまで酷いわけではありませんでした。サンプドリアを押し込んでプレーする時間は増え、シュートまでいくことができていました。

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ボヌッチのフィードの使い方。ここからサイドのR・ロドリゲスへと展開するとR・ロドリゲスは落としてビリアへ。

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この状況、今シーズンのミランって感じですよね。4-3-3のときはビリア→チャルハノール、ボナベン→ボリーニで、同じようなシーンをつくりだしていたと思います。

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結果的にスソとケシエで右サイドまで展開して、アバーテがこの位置でボールを持つことができています。このように、ハマりまくっていたわけではないものの、後半のミランはそこそこいい形をつくりだしていたので選手交代のタイミングは難しかったと思います。

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ただ押し込む展開が続いていた中で、後半27分にアバーテが1対1で負け、ケシエがボールロスト、最後はサパタが頭でプレゼントパス。サンプドリアに先制点を与えてしまいました。苦しかったミランの右サイドが全滅して失点してしまいましたね。

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そして後半45分に交代で入ったボリーニのヘディングを奪われ、サパタはスリップ。アルバレスに決定的なゴールを決められてしまいました。

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試合全体で見れば酷いパフォーマンスでした。過密日程にも苦しんでいますね。この後ローマ、インテルと続くだけに勝ちたかったのですが…。ローマ、インテルに連敗したらさすがに悲観的になりますが、僕はまだ大丈夫です。なにより連携面で向上させていきたいのに、試合に負けるたびにフォーメーションの変更を訴えるベルルスコーニ的な思考はあまり意味がないですからね…。

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練習の時間が無いのであれば、試合を通して学んでいく必要があります。まずビリアを使った前プレ回避のパターンを身につけるべきです。そして選手全員がもっとチームのスタイルを理解していくべきですね。例年よりはまだ勝ち点落としていないほうですし、優勝した10-11 シーズンも確か最初はこのくらいのペースだったので、焦りすぎずに頑張ってほしいですね…。

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