心から愛しているACミラン

イタリアサッカーを愛する人が増えることを願って

新生ミランに求めるバランス感覚 Part.1

新生ミランは、再び偉大なチームに戻るためのプロジェクトを開始した。もっとも注目を浴びているのは間違いなく大型補強だ。ここまでムサッキオ、ケシエ、リカルド・ロドリゲス、アンドレ・シウバ、ボリーニ、チャルハノール獲得を決め、まだコンティ、ビリア、カリニッチ、ケイタ等が補強候補として報道され続けており、間違いなくチームは生まれ変わろうとしている。そんなポジティブな大型補強と並行するように、ひとつの"不安と期待"(表裏一体のようなもの)が生まれてきている。生え抜きやイタリア人選手を含めたチームのバランスだ。

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現在トップチーム所属の生え抜き選手はドンナルンマ、デ・シリオカラブリア、ロカテッリ、クトローネの5人だ。このうち、来シーズンも確実に主力としてチームを引っ張る存在なのはドンナルンマ。デ・シリオにはユベントス移籍の可能性、クトローネにはレンタルの可能性がある。生え抜き以外でユース出身やイタリア人選手はわりといるが、ラパドゥーラ、パレッタは退団確実、ベルトラッチやモントリーヴォの去就もまだわからない。そして来シーズン確実に主力になるのはロマニョーリとボナベントゥーラのふたりだろう。いま現在獲得を決めた、または狙っている選手の中にイタリア人は少ない。だからこそコンティはイタリア人であるという点も考慮されているはずだ。

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現時点でミランはそこまでイタリア人の少ないチームではない。また、生え抜き選手やイタリア人選手がいなければいけないということもない(選手登録の際に問題がない範囲であれば)し、いなければ勝てないということもない。それでもやはりファンとしてはバランスの取れた強いチームを望むものだ。ここ数年で最強と呼ばれてきたチームであるレアル、バルサバイエルンユベントスあたりはうまくバランスの取れているチームだった。もう少し昔になるが2000年代のミランもかなり良いバランスだった。僕はやはり新生ミランにもそこを目指してほしいと強く思うし、その土台はあると思っている。生え抜き選手として名前を挙げた5人のうち4人がまだまだ成長が期待される若手選手だ。来シーズンすぐにそうしたチームを作るのは不可能だが、近い将来(プロジェクト内)でこれらの選手たちが主力になっている可能性は高くはないがまったくゼロではない。

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やはりいまイタリア人で獲得したい選手はベロッティとベルナルデスキだろう。どちらも才能は間違いなく、まだ成長が期待される23歳で国内での評価は高い。どちらもミラニスタという点も、ファンにとっても嬉しいものだ。しかし今夏での獲得はほぼあり得ない状況だ。ベロッティはトリノ側の要求する1億€という移籍金がかなり高額であるし、ベルナルデスキはユベントス移籍が近くなっている。ベロッティに関しては適正価格なら確実に獲得していた選手だろう。こうした選手たちをライバルクラブに獲得され続ける状況だけは今後避けたいところだ。

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チャンピオンズリーグを戦うチームの中に生え抜きやユース出身の選手がたくさんいるなんてことは稀だ。グアルディオラバルセロナは突然変異的であり革命的なチームだった。いくらユース組織に投資したところであんなチームはほぼありえないだろう。それでもいまのミランにはほんとうに少しだけでも期待してしまう要素がある。ここ数年のミランプリマヴェーラはかつてないほどの逸材揃いだ。

(Part.2で期待選手を取り上げます)