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デ・シリオは裏切り者ではない

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やっぱりどうしてもこれは言っておきたかったので、このタイミングで記事を公開します。ドンナルンマが契約延長拒否したことで「ドンナルンマとデ・シリオは裏切り者だ」というような論調になっていますが、僕はこれに疑問を持たずにはいられません。確かにドンナルンマは裏切り者と言われても仕方ないでしょう。ずっとミランへの愛情を示し続け、ファンもドンナルンマを愛していました。その中での契約延長拒否ですからね。しかし、デ・シリオは状況が違います。彼はなにも悪くないと言いたいわけではないです。デ・シリオにも批判されてしかるべき部分がありました。ですが、それと同じくらいファンの言動にも問題があると考えます。今回の記事では、僕がなぜデ・シリオを守り続るのかを書きたいと思います。あくまで僕個人の観点なので、その辺はどうかよろしくお願いします。

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現在デ・シリオユベントスへ移籍を志願していると言われていますが、なぜそうなったかというと、やはり決定的だったのは襲撃事件だったと考えられます。あの事件以降デ・シリオは本格的に移籍を考えたといってもいいでしょう。まずは事件までの流れを簡単にポイントで分けて、その後に詳しく振り返ってみます。

1.2016年夏、EUROでの活躍が評価されてバルセロナユベントスなどが獲得候補にリストアップ。デ・シリオは移籍の可能性も含め検討。しかしミランがオファーを拒否する。

2.シーズン序盤は怪我で出場していなかったが、すぐにスタメン定着。戦術的なキーマンのひとりとして試合に出るが、凡ミスが多く、EUROによって期待されたほどのパフォーマンスは見せられず。この頃からすでに「デ・シリオ不要論」なるものが出始める。

3.デパウルにやられた怪我もあり、相変わらずパフォーマンスにムラがある中、ユベントスが獲得を狙うという話が再度浮上。そしてデ・シリオに契約延長の意思はないとの報道。しかし4月12日のMilan TVにて「目標としている選手はマルディーニで、ミランのキャプテンを巻けて誇りに思う」と発言。

4.4月23日に途中交代のデ・シリオミラニスタから盛大にブーイング。試合後、デ・シリオの家族も乗せた車をファンが襲撃。

 

とりあえずこの4段階に分けてみました。それぞれ解説していきます。

まず1段階目、EUROで活躍したデ・シリオの獲得に興味を持つクラブがいるのは普通ですよね。それでデ・シリオが新たな挑戦に興味を持つのも普通でしょう。なぜならミランは3シーズン連続で中位止まり。選手として上を目指したい気持ちは理解できるものです。ただ、移籍しませんでした。報道だけで読み取るなら、デ・シリオの気持ちに関係なくミランがオファーを拒否したようですが、どうしても移籍したいのであればクラブに訴えかければできたはずです。しかしデ・シリオとしてはクラブと揉めてまで移籍するという決断はしませんでした。

 

2段階目、思ったほどのパフォーマンスを見せることができていないデ・シリオを批判するのはわかります。ただ、このときほとんどのミラニスタがクラブの生え抜きに対してデ・シリオはもう要らないと言っていました。デ・シリオ不要論ですね。ミラニスタにはこの段階ですでに、生え抜き選手であるデ・シリオへの愛とリスペクトはありませんでした。本人もかなりショックだったでしょう。これで出ていかれても、どこも裏切りではないですよね。

 

3段階目、これは明らかにユベントスの策略ですね。中国への売却でゴタゴタしていて、主力選手であるドンナルンマやスソ、ボナベントゥーラとの契約延長を進めたいけどなかなかうまくいかないミランの足元をみて、ユベントスがちょっかいを出してきました。これは今夏のケイタでも例になるように、ユベントスはこういうことを平気でしてきます。その中で、そこまで信憑性が高いわけではないCalciomercatoというメディアだけ「デ・シリオに契約延長の意思はない」と報道しました。これには僕も戸惑いましたが、たったひとつのメディアだけが報道したことなので静観することにしました。そもそも移籍も視野に入れていた選手が、これまでのファンの対応によって契約延長に悩むのは普通だと思います。しかしファンは不満を示す。ただそんな中、デ・シリオはMilan TVでマルディーニへの憧れとキャプテンマークを巻けることへの誇りを語りました。ミランへの愛情を示したわけです。

 

そして4段階目、ブーイングは理解できます。パフォーマンスが悪かったですしね。ただ、その後の襲撃はありえません。これだけは絶対に許せませんね。ファンから出ていけと言われ続け、それでも最低限愛情を示し続けたデ・シリオはこの事件をきっかけに、さらに移籍へと傾きました。

 

ここまで振り返って、どこが裏切りなんでしょうか。こちらからはまったく愛情を示さず、すぐに出ていけなどの暴言、 ミランへの愛情を語ってくれているのに、不確かな情報で家族まで襲撃される…。ここまでされて、選手として、またはひとりの人間として移籍を希望して、なぜ裏切り者とまで言われなければいけないのでしょうか。デ・シリオに関しては、ファンが移籍への原因をつくったといっても過言ではないと思います。「生え抜きなのに…生え抜きなのに…」と言うのであれば、自分たちもその生え抜きへの態度を考えるべきなのではないですか?そしてもしほんとうに最初から出ていって欲しかったのであれば、裏切り者という言い方はやめていただきたい。さすがに自分勝手すぎます。

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個人的なことを言えば、デ・シリオはほんとうに大好きな選手です。あまり相対化するのはあれですが、今のミランでいちばん思い入れのある選手といっても過言ではありません。ミラン暗黒期も、デ・シリオがキャプテンマークを巻いてカップを掲げる姿を何度も想像して、いつか叶うようにと必死で応援してきました。しかし、一部の(頭が悪い)ファンのせいでその大好きな選手がほぼ移籍に傾いています。僕にはどうすることもできませんでした。それがほんとうに遣る瀬無く、ツラいんです。

 

僕は、ほんとうは生え抜きだけではないんですが、特に生え抜きの選手にはミランへの愛情を持ってプレーしてほしいと思っています。なので、僕もそれ相応の愛情は持っています。ロカテッリやカラブリア、そしてこれから出てくるであろう若手たちに、同じことが起こらないことを願うばかりです…。

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できるだけ怒りを抑えて書いたつもりです。本当ならもっとボロクソに言ってやりたいです。このデ・シリオへのファンの反応は、ドンナルンマや他の生え抜きの選手に、少なからず影響を与えているのかもしれませんね。ほんとうに害悪です。

どこのチームに行こうが、デ・シリオは応援し続けます。ただ、どうか未来のキャプテンとしてチームに残ってほしいです。あまりにも感情的な文章になってしまい、すいませんでした。

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