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【16-17シーズンを振り返る】インテル編

最後にチャンピオンズリーグに出たのは11-12シーズン。昨年はスタートダッシュこそあったものの結局4位フィニッシュ。"モウリーニョ後"のチームは長いこと低迷している。今シーズンこそは、と意気込んだチームは夏に恒例になってきた大型補強を敢行。しかし開幕前からドタバタ劇を繰り広げた…。

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・クラブ売却、マンチーニ監督退任

昨シーズンを4位で終えたチームは中国企業に買収されることになった。中国の家電量販最大手とされている蘇寧グループだ。買収されたことによるファンの期待はもちろん、大型補強によってチームを強化して、チャンピオンズリーグ出場権を獲得すること。しかしFFPのことも気にしながらの補強はうまく進まない。マンチーニは優れた戦術家ではなく、選手ありきのモチベータータイプの監督だ。知名度もあり、彼が本人に直接電話したことで昨年ミランはコンドグビアを奪い取られた経緯もある。要するに、マンチーニが望んだ選手を獲得してくればある程度の結果を残してくれるであろう監督なのだ。だから自分の要求通りにうまくいかないクラブの補強戦略に、マンチーニの不満が溜まっていき、またプレシーズンマッチでことごとくひどい負け方をしたことで、シーズン開幕前に突然マンチーニは退任した。

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セリエA初挑戦のデ・ブール

後任に選ばれたのは、セリエAでの経験が皆無なフランク・デ・ブールだった。デ・ブール監督になって、補強は進んでいった。すでに獲得が決まっていたカンドレーヴァ、バネガなどに続きジョアン・マリオ、そしてブラジルの新星ガビゴルなどが加入した。噂されたイカルディの放出も無かった。そしてシーズンが始まったのだが、開幕戦でキエーヴォ相手に敗戦。続くパレルモ相手にも引き分けと不安なスタート。それでも第3節から3連勝、特に第4節ではユベントスを倒すなど復調の兆しを見せた。しかし、そこから3連敗含む4試合勝ち星なし。ヨーロッパリーグでも低調な試合をし続けグループステージ最下位。ミラノダービーを迎えることなく、デ・ブール監督のインテルはわずか84日で終わった。

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・ピオリ・インテルの逆襲

デ・ブールの後任はピオリが選ばれた。ラツィオなどで指揮していた隠れた名将的な人物だ。ピオリが監督になってから、インテルはチームとして機能しはじめ、生まれ変わった。初戦のミラノダービーで劇的ドローを演じたところからはじまり、第16節から第22節まで7連勝を飾るなどした。その後ユベントスには敗れたものの、調子を落とすことなく勝ち点を積み上げていった。デ・ブールが解任されるまでの順位は12位だったが、7連勝を飾ったあとの順位では見事4位にまでつけていた。このときのインテルの目標は確実にチャンピオンズリーグ出場権だった。

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・突然の失速、そして…

ピオリのインテルは、第27節のカリアリ戦で5得点圧勝、第28節のアタランタ戦では7得点圧勝と、絶好調だと思われていた。しかし、第29節のトリノ戦を引き分けて以降突然の失速。ミラノダービーでは、2点のリードを守りきれずアディショナルタイムに失点するなどリーグ前半戦の仕返しをされた。あれほど好調だったチームは、今度は7試合未勝利(うち5敗)と絶不調に陥り、第35節のジェノア戦後、ついに今シーズン3度目の監督解任となってしまった。もはやヨーロッパリーグ出場権さえ難しい位置になっていた…。

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・解任ブーストも無く…

ピオリが解任されて、今シーズン終了まではプリマヴェーラで指揮していたベッキが暫定監督となった。監督が解任されたチームはたまに勢いづくことがあるが、ベッキ暫定監督初戦のホームでのサッスオーロ戦を1-2で落とすなど、解任ブーストもかからない。サッスオーロ戦では前半途中でファンが「応援するに値しないから、昼食を食べにいく」というようなことを残し、スタジアムを去っていく姿も見られた。最後の2試合でなんとか勝利を収めたものの、そのままヨーロッパリーグ出場権に届かず7位でシーズンを終えた。

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ユベントス最強時代が長いこと続き、ローマやナポリなどもユベントスに追いつくようにチーム強化を続けている。しかし、セリエA復興にはやはりミラノ勢が不可欠だと思う。そういう意味で今シーズンもインテルがこのような結果に終わったのは残念で仕方ない。来シーズンの監督はほぼスパレッティで間違いないだろう。すでにミランは明確なプランでチーム強化を進めているが、インテルはどのように進めていくのだろうか。獲得が噂されている選手はいるが、新監督が公式発表されていないからまだまだ見えてこない。FFPの問題もある。どのような夏を過ごすのか、期待しないで見守ろうと思う。

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