クトローネについて
・Patrick Cutrone
1998年8月3日生まれ 183cm 背番号63
2006年、8歳のときにミランに入団
各年代のイタリア代表に招集
2017年5月21日、ホームでのボローニャ戦で85分にデウロフェウとの交代でデビュー
ミランのアカデミーは、数年前までトップチームに選手を送り込むことがなかなかできていなかった。近年の最高傑作であるオーバメヤンは、ミランでは才能を開花することなく、サンテティエンヌに移籍しており、今はドルトムントでエースストライカーとして活躍している。
しかし今シーズンのトップチームには、多くのミランユース出身選手が所属している。デ・シリオはサイドバックのレギュラー、ドンナルンマは絶対的な守護神として君臨しており、ロカテッリやカラブリアもチャンスをもらえている。生え抜きではないが、アントネッリやアバーテもミランのユース出身だ。そして先日のボローニャ戦、また1人プロデビューした選手がいる。パトリック・クトローネだ。
彼はプリマヴェーラ世代最高のアタッカーで、華麗なヘディングと強烈な右足で多くのゴールを奪ってきた。彼の身長は183cmだが、現代のCBはこれよりも高い選手はたくさんいる。しかし、ヘディングで多くのゴールを決めてきたことが、彼の空中戦での駆け引きのうまさを示している。そして、彼は長時間にわたってスピードを維持するようなタイプではないが、一瞬の動き出しが非常にうまい選手だ。
しかし彼にも欠点はある。そのひとつがテクニック不足だ。彼はシュートセンスに優れており、正確なシュートを打つことができるが、個人技という意味では明らかに足りないように見える。密集地帯でのボールの扱いは期待しないほうがいいかもしれない。さらに一対一の場面でも外す場面がしばしば見られる。つまり、なんでもできる万能タイプではない、ということだ。
ミランでデビューした彼の大きな目標はイタリア代表に呼ばれることだ。しかし、現在イタリアは多くの若手ストライカーが飽和状態になっている。今後長い間にわたって素晴らしいパフォーマンスを見せ続けることが必要になる。
先日デビューしたクトローネについて、僕もプリマヴェーラの試合を見ているわけではないので、プレー集動画でしか見たことがなく、どんな選手なんだろうと思って、海外サイトを参考にして簡単にまとめました。まだデビューしたばかりの選手なので、あまりプレッシャーをかけないように、じっくりと育っていってもらいたいです。あー、すでに大好きだー。
クトローネ&ロカテッリが同じピッチに立つ日が楽しみです