ベロッティ獲得へと近づく
オーバメヤンのドルトムント残留が濃厚となり、モラタは移籍金が9000万€とされるいま、ミランはエースストライカー候補としてベロッティを最優先で狙います。ミランの最初のオファーは4000〜4500万€+ニアンとパレッタでしたが、トリノ側は8000万€+選手を要求。ただベロッティはすでにミランと個人合意している可能性が高く、6000万€+選手で交渉が成立するだろうとの報道がありました。これは良いニュースですね。ミランとしては6000万€からの値下げを試みるでしょうが、ベロッティ本人が移籍を希望したと考えると交渉成立は以前よりもはるかに近くなったのではないでしょうか。ベロッティまでもミランに来るとなれば、これはもう革命ですね。
候補リストでベロッティの次に名前があるのは、カリニッチです。ミランはオファー額を上げることで簡単に獲得できるので、もしものことがあればカリニッチ獲得へと動きます。ミラン移籍が叶わなかったらカリニッチはどうするのでしょうか。
ミランはさらにフルミネンセ所属の20歳のストライカー、リチャーリソン獲得に興味を持っているらしいです。これに関しては将来のためと報道がありますが、23歳のベロッティ(獲得したら)、21歳のアンドレ・シウバ、19歳のクトローネがいて、まだ将来を見据えているのでしょうか。それとも2トップへの布石?ちょっとわかりません。
"その時"が近づいてきました。すでにイタリアへと帰国して、これからメディカルチェックを受ける予定です。ハンカチの準備をしておかなければなりません。反デ・シリオ派の人たちは、どうか黙っててください。
ドルトムント戦の感想
・前半
4-3-3で中盤の底にはケシエが入った。ルガーノ戦でも見られたように、ケシエがインサイドハーフとして通用することは十分わかっているので、アンカーで試したと考えられる。何本かパスミスはあったが全体的に繋ぐ意識が見られ、ディフェンス時も良いタイミングのプレスと味方のカバーを積極的にこなしていた。つまり一応アンカーでもプレーできることを示したが、前半は持ち味の縦への推進力は出せず。適正ポジションはやはりインサイドハーフだろう。マウリはポジショニングの悪さが目立つ。ボナベントゥーラはそれほどボール関与がなかった。
ボリーニとニアンは途中からサイドを変えてプレーしていた。一応どちらのサイドもできる選手なので、それぞれのサイドでのプレーを試した。ボリーニは左サイドではほとんどボールに触れる機会がなかった。右サイドでは豊富な運動量と守備意識、シンプルなパスでそれなりにプレーできることを示した。スーパーな選手ではないが、ある程度の仕事ができる控え選手になれそう。ニアンに関しては最低なプレー。昨シーズンのトリノ戦以降完全に信頼がないので、やる気がないならはやめに移籍してほしい。
バッカはシーズン中よりも動いていた感がある。だが、やはり違いをつくれる選手でもなければチームに多くをもたらすことのできる選手でもない。それほど悪かったわけではないが、移籍金が得られるのであれば放出はやむなしといった感じ。
ロドリゲスはデンベレのスピードに手を焼いていたディフェンス面は平均的なプレー。右足でのサイドチェンジや鋭い縦パス、落ち着いたポゼッションなどオフェンス面での良いプレーが目立った。パレッタは相変わらず。サパタはそこそこ良かった。アバーテは昨シーズンの良かった頃のプレーからは程遠く、集中力もなかった。ストラーリは最初の失点は防いでほしかったし、ビルドアップが不安。
・後半
チャルハノールは素晴らしかった。インサイドハーフとしてもウイングとしてもクオリティの高いプレーができる。しかも意外と守備意識があってハードワークしてくれる。ボナベントゥーラとロドリゲスとチャルハノール、ソサとアントネッリとチャルハノール、どちらの組み合わせもワクワクさせてくれた。ボナベントゥーラのウイングよりも中に入っていく意識が強いから、オーバーラップしたサイドバックを使う回数が多い。とても楽しみな選手。
ムサッキオもとにかく素晴らしかった。ディフェンス陣に一気に安定をもたらして、ビルドアップもそつなくこなす。安心して見ていられる選手。ゴメスは右サイドバックでプレーしたが、シーズン中に見ることはないだろう。
クトローネは大型補強をしたミランにおいてもチャンスを掴むぞという意気込みが伝わってきて好印象。シュートこそ決めてほしかったが、このままアピールを続ければチャンスを貰える可能性が高い。後半のケシエはソサが入ったことによって、ビルドアップをソサに任せられるからより良いプレーを見せた。ソサはインサイドハーフとして良いプレーをしていたし、確実に残すべき選手。ガッビアとザネッラートは短すぎる出場時間の中でそれぞれ見せ場を作ったのは大きい。
試合には負けたが親善試合だから別に構わない。それよりもいろんな選手を試せたのが大きい。次のバイエルン戦ではさらに新戦力が加わるだろうから、モンテッラにはまたいろいろと試してほしい。それが親善試合の醍醐味でもあるし。
ミラベッリのインタビュー
「メルカート?私たちは何をするべきか考え、沈黙の中で計画を練ってきた。最も簡単な契約はコンティだった。最初に電話した時から彼はミランのユニフォームを着たがっていたからね。最も魅力的なのはボヌッチ。すべてが急速に起こって、私たちもそのスピードにビックリしている。ボヌッチをユベントスから連れ出すのは容易ではなかった。でも私たちは良いオファーを出したね。彼は何年にも渡って勝つ方法を学んでいる。これはもっとも重要な買い物となるだろうね。」
「ドンナルンマの契約更新は不可能なミッションだった。前の経営陣は成功せず、私たちが来てからも可能性はゼロに近かった。でも最終的には望ましい結果が得られたね。私たちはドンナルンマと家族の希望を取り込んだ。彼らはミランに残ることを望んでいたよ。」
「ベロッティ?トリノが苛立ってしまったのなら(ミランのベロッティへの興味発言でカイロ会長が怒ったという報道がありました)すいません。ただ、私たちはトリノと話をしているし、彼らは私たちがベロッティや他のストライカーに興味を持っていることを知っている。モラタ?私たちは最初から彼に注目していた。もう一度獲得にチャレンジするかもしれないが、それは私たちの条件でのみ成立するだろうね。」
「ベンフィカ時代からレナト・サンチェスを知っている。バイエルンではなかなか出番がなかったね。ゲザルはフリーで面白い選手だが、今は他の選手に集中している。移籍市場はまだ長いし、ウィンガーがまだ来るかもしれないね。」
「もちろんすべての試合で勝利したいが、道のりは長い。私たちは新たなサイクルをはじめる必要がある。2〜3年以内には素晴らしいチームになることを期待している。来シーズン、私たちはファンのためにも熱意を失ってはいけない。チームは完売したサン・シーロで再び試合をしなければいけない。私たちの目標はユベントスや他のチームよりも大きいよ。」
3人のストライカー候補
ファッソーネが「ベロッティ、モラタ、オーバメヤンのうち誰か獲得できたらいいね。でも公表されていない他の選手も検討しているよ。」と語ったことによって、ミランのストライカー候補は基本この3人とみていいでしょう。それぞれの現在地をまとめてみます。
・ベロッティ
ベロッティはミラン移籍に「Yes.」と言ったそうです。これは大きな意味を持つと思います。今までベロッティはミラニスタというイメージが先行して、ベロッティは移籍したいはずと勝手に思っていましたが、本人は移籍願望を語ったりはしていませんでしたし、カイロ会長も「ベロッティはトリノに残りたいと思ってるはず」と何度も言っていました。しかし本人の意思がミラン移籍に傾いているとなると、状況が変わってくると思います。もちろんこれが直接値引き交渉に反映されるかはわかりませんが、これでちゃんと交渉の席についてくれることは間違いないですね。オファーの内容については諸説あるので、まだどうなるかわかりません。ミランにとっていちばん良い選択肢なので、ベロッティ獲得に全力で取り組んでほしいですね。
・モラタ
なぜかもう一度獲得候補として名前が出ています。ガゼッタの記者が「モラタは移籍金7000万€、年俸1000万€で合意間近」とか言っていましたが、完全にあり得ないですね。ボヌッチがミラン移籍を勧めたという話もありますが、最初にオファーを断られた時点で、この金額ならモラタはもう候補から外すべきです。オーバメヤンもモラタも過大評価いいとこです。
・オーバメヤン
チェルシーとの押し付け合い一騎打ち状態です。ミランのオファーは移籍金6000万€程度と年俸750万€らしいですが、オーバメヤンの父親がさらに求めてくるでしょうし、この時点で高いです。もうやめましょう。
ベロッティ獲得が難しいのであれば、カリニッチで十分です。しかしここまでの補強をみてると、ミランは本気でスクデットを狙えるチームにしようとしていますし、ここはなにがなんでもベロッティ獲得に全力を尽くしてほしいですね。ただ完全に結果論ですが、ベロッティを獲得できるのであればA・シウバ獲得は明らかに高すぎる買い物でしたね。あまりマイナスなことを言わないようにしていますが…。
ボヌッチ獲得のテンションを一気に落としてくれました。くだらない噂、論争はどうでもいいです。ベロッティ獲得交渉でロカテッリが含まれる可能性についても報道されていましたが、ぼくはレンタルに出すよりもミランに残った方が成長できると思います。それは以前書いたベロッティとベルナルデスキの話と同じです。正直ミラニスタの反応を含めたこの状況、イライラします。
ロカテッリの噂
ロカテッリに関する報道が増えています。獲得するかどうかはわかりませんが、ユベントスの興味はどうやら本当のようですね。さらにロカテッリ自身もミランが同じポジションにビリアを獲得したことに不満らしく、出場機会を得るために移籍を望んでいるという報道もありました。
ぼくがもっとも恐れていたことが再び起こりそうです。本人の意思に関しては噂レベルで、本人はなにも喋っていません。それなのに、また一部のミラニスタたちが騒ぎ始めました。「出場機会が保証されていないのが不満ならそんな選手いらない、出ていけ」というのも見ました。この状況、ぼくがデ・シリオに関する記事で「ロカテッリやカラブリアは絶対にこうならないでほしい」と毎回のように言ってきた状況です。ドンナルンマの件でも、偽ドル札を投げ込むようなことが起こりましたね。最悪です。アウベスやボヌッチの件でいろんな噂が出始めたとき、あるユベンティーノが「ここで騒いだら、噂レベルでデ・シリオやドンナルンマを襲撃する最低なミラニスタと同じになるし、黙っておこう」と言っているのを見ました。まったくその通りだと思いますね。今のところ、そこまで酷い状況でもなく、ごく一部のミラニスタだけが騒いでいる状況ですが、一連の報道が長引けば悪い方向へ進んでもおかしくありません。もう生え抜き選手で遊ぶのはやめませんか?
ビリアが来たからといって出場機会が大幅に減るとは思いませんし、ビリアが来なくても出場機会が確保されていたわけではありません。ポジティブな雰囲気のミランで一緒に成長していってほしいですね。