U-16決勝 ミラン - ローマ

マルディーニの息子が10番をつけてますね。クレッティやオルザーリ、ソンチンはミランゴールドプロジェクトに選出された選手ですね。ちなみにファッソーネとミラベッリも視察に来ています。サッキも来てました。

f:id:amtmunktpgdj:20170624004715j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170623235121j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170624004705j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170624014503j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170624014506j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170623234003j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170623234007j:image

前半1分、トニンのゴールでいきなり先制!

f:id:amtmunktpgdj:20170624014947j:image

前半18分、バザーニのゴールで追加点

f:id:amtmunktpgdj:20170624013536j:image

前半23分、アイダーラのゴールで3点目

f:id:amtmunktpgdj:20170624013539j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170624004615j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170624014938j:image

前半34分、誰かのゴールでローマが一点返す

前半終了。8番のフリジェーリオがかなり好きなタイプの選手。背も高くて攻守で貢献できて、それなりにテクニックもある。それこそ1つ上の世代のザネッラートみたい。それと5番のブランビッラがかなり上手くて好き。この2人でビルドアップを担ってる。あと2番のサイドバックバラッゼッタは面白いかも。ただ、それよりもローマの10番リッカルディがめちゃめちゃ上手い。

f:id:amtmunktpgdj:20170624004642j:image

後半11分、ローマの誰かのゴールで1点差

後半40分、トニンのドッピエッタ

後半アディショナルタイム、アイダーラのドッピエッタ! 

f:id:amtmunktpgdj:20170624014925j:image

試合終了!ミラン優勝おめでとう!!いろんな意味で面白い試合だった!

f:id:amtmunktpgdj:20170624020725j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170624023352j:image

ここ2日間くらいの動き

そこまで目立った動きはなかったのですが、一応まとめます。

・コンティ獲得へ

f:id:amtmunktpgdj:20170623084958j:image

当初アタランタ側の要求は2800万€でしたが、これを2500万€まで下げることに成功しています。ミランは2300〜2400万€で再度オファーをするという報道が出ています。おそらく次の会談で決まるのではないでしょうか。ぜひ2300万€で獲得したいですね。アバーテは今年31歳になる選手で、16-17シーズン中盤は良いパフォーマンスでしたが、目の怪我の状態もよくわかってません。カラブリアはいい選手ですが、まだいきなり絶対的なスタメンとして任せられる選手ではありません。デ・シリオは去就が不透明です。そこに23歳のイタリア代表サイドバックを獲得しようとするのはまったく疑問ではないです。将来的に必ず補強が求められるポジションですし、なにより国産の若手をこの段階で確保できるのは他チームの補強を牽制する意味でも大きいと思います。

ハメス・ロドリゲス

f:id:amtmunktpgdj:20170623085626j:image

ミランが6000万€のオファーをしたというのは完全な飛ばしですが、メンデスと関わりを深くしているミランはハメスの獲得を提案されたとの報道がありました。移籍金は4000万€程度だとの報道です。正直4000万€は適正価格ですが、獲得するにしてもどこのお金を削るのでしょうか。現実的に考えて、今夏獲得するべき選手ではないです。完全に反対しているわけでもないですが。

・ドンナルンマは契約延長へ?

f:id:amtmunktpgdj:20170623092531j:image

報道によるとモンテッラはドンナルンマの家族と会談を行いました。家族はライオラに契約延長を受け入れるように要求しているとの報道もあり、本人もミラン残留を希望しているっぽいので、これは契約延長へ傾いてますね。ミランにとって明らかに良いニュースです。

・カリニッチ獲得交渉は停滞

f:id:amtmunktpgdj:20170623094343j:image

カリニッチ獲得交渉は停滞しています。フィオレンティーナは3000万€から下げるつもりがないので厳しいですね。相変わらずミラニスタから好かれていないカリニッチ(なんでこんなに好かれてないの?)ですが、かなりいい選手であることは間違いないですしぜひ獲得してほしいですよね!僕は予算を無視するのであれば、3000万€はわりと適正価格なのではないかと思ってます。

 

ちなみにビリアは特に進展はないです。それと放出の話もちらほら出てきていますね。ジェノアのペッレグリ獲得の話も出ましたが、インテルも獲得競争に加わってきました。ってなると絶対ちょっかい出してくるのがユベントスで、ジェノアに会談を持ちかけたそうです。ファッソーネ&ミラベッリはかなり若い世代にも目をつけているので、誰かしらの獲得はありそうですね。

f:id:amtmunktpgdj:20170623095753j:image

スパルがロカテッリ獲得に興味を示してきたけど、これを拒否したという報道がありました。最高かよ!

U-21 EURO イタリア - チェコ

カラブリアスタメンきた!!!左サイドバックとしてカラブリアが出場します。ドンナルンマもスタメン。ロカテッリを出しなさい。ベルナルデスキ今日も良いプレー見せてね。

f:id:amtmunktpgdj:20170621235202j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170622005250j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170622035601j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170622015729j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170622015733j:image

前半23分、ルガーニがスリップによりトラヴニクのゴールでチェコ先制

f:id:amtmunktpgdj:20170622015840p:image

前半終了

f:id:amtmunktpgdj:20170622015722p:image

とりあえずコンティが酷すぎてやばいですね。ひどい時のアバーテ感。もっと攻撃に絡まないと良さが出ないよなあ。それと中盤もひどい。ほんとにロカテッリ出してみてほしい。あとやっぱりベラルディ好きじゃないですね。それと今日は悪い時のベルナルデスキですね。カラブリアは良かったよ!

後半25分、ベラルディのゴールでイタリア同点!

f:id:amtmunktpgdj:20170622035521j:image 

後半34分、ハヴリクのゴール

後半40分、レフトナーのスーパーゴール

f:id:amtmunktpgdj:20170622025930j:image

試合終了

f:id:amtmunktpgdj:20170622025941p:image

後半から修正してきて、より前に出るようになったらコンティ良くなった。左にカラブリアがいたってこともあるけど、右サイドバックをより上げたスタイルはモンテッラのそれにハマるとと思うし楽しみではある。ただ、この2試合のパフォーマンスは3000万€払う価値はないし、2500万€でも高い。あくまでこの2試合のパフォーマンスだけを見ればの話ね。カラブリアは良かったです。

f:id:amtmunktpgdj:20170622035509j:image

f:id:amtmunktpgdj:20170622035512j:image

 

活発さを取り戻しつつあるミラン

f:id:amtmunktpgdj:20170621035624j:image

休暇から戻ってきたモンテッラは、ローマでミラベッリと重要な会議を開きました。そこでは2つのポイントについて話し合われたそうです。

・ドンナルンマについて

f:id:amtmunktpgdj:20170621035521j:image

まずはドンナルンマについてです。信頼と実績のディマルツィオがミランはドンナルンマ契約更新に向けて真剣に、具体的に取り組む」と言っており、ファッソーネは間違いなくドンナルンマを残そうとしています。そのため、ペリンやネトなどとの交渉を一時ストップ状態。各メディアは「ドンナルンマは残留したい」と報じています。クルヴァも言っていましたが、ミランはドンナルンマとやり直せるはずです。一部のミラニスタはドンナルンマとハメスのトレードを希望していますが、僕からしたらあり得ません。ドンナルンマが残留を望むのであれば、僕は大歓迎します。ただ、すでにそう簡単に物事が進むような状況ではないので、ファッソーネの仕事がまた増えそうです。特に代理人をどうするかについてですが…。 

→ドンナルンマはミランと契約延長することを真剣に考えています。家族や友人たちも契約延長のアドバイスをしてくれています。コメント欄でも書いてしまったのですが、もちろん"一度裏切る行為をした"という事実は変わりません。ですが18歳の青年が代理人に任せっきりにしてしまったというたったひとつの失敗で、これからのキャリアを失ってしまうのはあまりに残酷です。彼が契約延長をして関係者全員に謝罪をするのであれば、それでも許さないという意思を持ち続けるのはミランにとってあまりに無意味です。もちろん信頼を取り戻す為にプレーで示すことがドンナルンマには必要でしょうが、その機会を与えてあげるくらいの心の広さはミランの為に必要だと思います。

・獲得が近い選手について

f:id:amtmunktpgdj:20170621040545j:image

さらに獲得が近い選手についても話し合われたそうです。ビリアは、ミラベッリがモンテッラとの会議前に獲得交渉に臨んだそうです。コンティも2500万€程度で落ち着きそうですね。両者共に今週中に発表されるのではないかと各メディアが報じています。カリニッチについては、今日フィオレンティーナのディレクターがカリニッチとボルハ・バレロ(インテル)について話し合うためにミラノにきているので会談が開かれるようです。

ミランはビリアを1300万€と評価。最大で1500万€までしか出す気がないがラツィオは2000万€を要求。代替案はクリホヴィアク。カリニッチはミランに来たがっており、ミランはラパドゥーラも含めた交渉を行います。

 

昨日から動きが活発化してきたミランですが、噂レベルの話もまとめます。

・フォルスベリ

f:id:amtmunktpgdj:20170621040822j:image

ケイタを諦めてフォルスベリ獲得に動くと報道されてミラニスタは大はしゃぎしていましたが、 現時点では信憑性はありません。それとなぜフォルスベリじゃなくケイタなんだ?というのをたくさん見かけたので、少しだけ自論を。モンテッラは来シーズン4-3-3でいくことを示唆しています。もちろん決定ではないですが、基本はそれで間違いないでしょう。ミランは右サイドにスソというアシストマシーンがおり、スソのクロスはミランの武器になっています。なので左サイドには、より得点力のある選手を置きたいはずです。ケイタは16-17シーズン、16得点をあげており得点力は高いです。そしてこのブログで言っているセリエA経験という計算できる要素があります。さらに将来有望な選手が安価でユベントスに行くのを阻止できます。シーズン終盤で試した3-5-2でも2トップとしてプレーできるので戦術的な使いやすさもあります。一方フォルスベリはインサイドハーフやウイングとしてプレーできますが、担うであろう役割がわりとボナベントゥーラと被ります。さらにトップレベルでの経験が少ない点も不安要素です。これらの理由がケイタのほうが獲得候補としてリストアップされてる理由なのではないかと思います。ただフォルスベリはかなりいい選手ですし、ドンナルンマの一件があったのでユベントス行きを望んでいるケイタを避けたい感情はわかります。僕はケイタ派ですが、感情的にはフォルスベリのほうがいいです。

ハメス・ロドリゲス

f:id:amtmunktpgdj:20170621042322j:image

6000万€でミランがオファー!やドンナルンマとトレードか!?みたいな報道が出ていますが、現時点でほとんど信憑性はないです。僕個人としてもハメスは要らないです。以前も言ったことがあるような気がしますが、僕はハメスが6000万€払ってまで獲得するべき選手なのかと言われたら、そこまで価値のある選手だと思っていません。それとどのポジションでどういう役割を与えるのかもハッキリしません。ネームバリューがあってイケメンですし、ファンには受けるのかもしれませんが、そこに多額の投資をする必要はまったくないです。別にハメスが嫌いなわけではないですし、まったく価値のない選手だと言ってるわけではなく、今のミランには必要ないと思う、という話です。ハメスを獲得したからといって生田さんはミラニスタになりません。

・ナスリ

f:id:amtmunktpgdj:20170621043552j:image

ナスリの噂も出ていますが、これも現時点で信憑性はないです。アーセナル時代はかなり好きな選手でしたが、セビージャではどうなんですか?僕は知りません。

f:id:amtmunktpgdj:20170621083040j:image

ミランはペッレグリ獲得に興味があり、2年間ジェノアにローンで残したい考えです。これはいいですね。ペッレグリは16歳のストライカーで、トッティ最後の試合に空気を読まず点を決めたのが記憶に新しいですね。将来的な投資という意味で賛成ですね。なによりユベントスがよくやる手法でミランも国内の若手を確保できるのは将来的に素晴らしいと思います。

 

f:id:amtmunktpgdj:20170621050402j:image

ポグバの件でユベントスが調査されます。マンチェスター・ユナイテッドは大丈夫だそうです。ドンナルンマ、ユベントスとライオラを信用するな!

f:id:amtmunktpgdj:20170621050309j:image

ちなみにロカテッリをアタランタにレンタルで放出しろ論、めちゃめちゃ嫌いです。感情的な話です。

  

ミランの補強は一転して問題山積み

昨日の夜中に記事を書いたのですが、その数時間後にどんどん新しい報道があったので、新しく入った情報を加えました。決断のときです。

ゴールキーパー問題

f:id:amtmunktpgdj:20170620010416j:image

今日代理人と会談が行われ、ミランはペリン獲得に近づいています。700万€+出場試合数ボーナス800万€でオファーという報道も出ていますが、ミランは他の候補選手をよく分析してから決定したいとのこと。このままのオファー額で決まるなら、まずまずではないでしょうか。ペリン自体は、怪我も考慮するとかなり怖い選択ではありますけどね…。ただ、ネトの代理人との会談も行われたので、まだまだわかりませんね。ミランがGKの獲得に動いているのが、いまだに不思議な感じです。ミランvsライオラはひとまず置いておいて、チーム始動まで残り2週間ほどなので補強のスピードを上げましょう。

ミランはドンナルンマを諦めておらず、彼の意思を確認するために、今日にも本人も含め家族と会う予定だそうです。まだ望みがありそうです。

・ストライカー問題

f:id:amtmunktpgdj:20170620012538j:image

カリニッチ獲得に向けて、火曜日か水曜日に会談をする可能性があると報道されています。ミランは2500万€までで決めたいものの、フィオレンティーナは一貫して3000万€を求めてきそうです。ちなみにバッカとトレードというような報道もありましたが、さすがにないと思います。ベロッティももうないでしょう。想定外の出費(ゴールキーパー)もあって予算的にも無理だと思いますし、カイロ会長はどことも接触していないと言っていたので、あきらめましょう。

・コンティ問題も続く…

f:id:amtmunktpgdj:20170620014028j:image

ミラン移籍が決まらなければ、アタランタのキャンプインをボイコットする」と相変わらず暴走しまくっているコンティの代理人ですが、アタランタは冷静にこれを無視。ミランは2000万€でオファーするも拒否されました。アタランタとしては別に売るならミランじゃなくてもいいわけだし、インテルからは2800万€程度の正式オファーがきてると言っていたので、それと同じくらいの金額を求めてくるのは普通かなと思います。たださすがに3000万€は高いので、なんとか2500万€までに抑えてほしいですね。ライオラが「コンティの獲得でもミラベッリは圧力をかけている」とたわ言を言っていましたが、これにまたコンティの代理人も「自分の顧客以外の選手について喋んなバーカ」と応戦していたので、もうほんとに黙っててよ…という気持ちです。

→コンティ獲得に向けて2500万€+フェリチオーリ、ペッシーナ、クロチアータという3人のユース選手でオファー。これにより獲得が近くなったという報道です。

・ねえ、ウイングは?

f:id:amtmunktpgdj:20170620015800j:image

ケイタを完全に諦めた感のあるミランは、候補としてパプ・ゴメス、デウロフェウ、コノプリャンカ(え、報道に出てないもう1人ってコノプリャンカだったの?)などの名前が挙がっていますが、正直どの選手もあまり現実味がないですね。具体的な話もまったく出ていません。まだ様子見が続きますね。この後もウイング獲得の噂が出ずにカリニッチやコンティの獲得が決まるのであれば、来シーズンは3-5-2をメインでいく可能性が高くなりそうです。そうなると、もう少しCBを補強しなければいけないですね…。

f:id:amtmunktpgdj:20170620021939j:image

ミランの補強はポジティブムードが一転して、問題山積みとなっています。ローマがセリやペッレグリーニの獲得に迫り、インテルバレロやベルナルデスキ、ファシオなどの獲得にポジティブムードがあり、徐々に他チームも本格的に動き出しています。すでに4人獲得しているので焦りすぎることもないですが、ローマやインテルに比べてもともと戦力的に劣っているので、なんらかのポジティブな情報が欲しいですね。ベルナルデスキ、インテル行ってしまうのかなあ。

→問題山積みなのは変わりませんが、少し前進した印象です。ビリアの件も含めて、どんどん進めていってほしいですね。そしてドンナルンマ。本人の意思を確認しにいく段階なのでなにもわからないですが、もし残るのであればミランにとってこれほど良いニュースはないですね。もちろんライオラとは手を切ってほしいですが、一連の流れからファッソーネがどれほどすごい人がわかりました。今回ドンナルンマが残るなら、完璧なまでにライオラを潰したことになります。そのうちなんかファッソーネとミラベッリの記事書けたらいいなあ。

f:id:amtmunktpgdj:20170620022046j:image

頑張れ、レジェンド。

デ・シリオは裏切り者ではない

f:id:amtmunktpgdj:20170617001952j:image

やっぱりどうしてもこれは言っておきたかったので、このタイミングで記事を公開します。ドンナルンマが契約延長拒否したことで「ドンナルンマとデ・シリオは裏切り者だ」というような論調になっていますが、僕はこれに疑問を持たずにはいられません。確かにドンナルンマは裏切り者と言われても仕方ないでしょう。ずっとミランへの愛情を示し続け、ファンもドンナルンマを愛していました。その中での契約延長拒否ですからね。しかし、デ・シリオは状況が違います。彼はなにも悪くないと言いたいわけではないです。デ・シリオにも批判されてしかるべき部分がありました。ですが、それと同じくらいファンの言動にも問題があると考えます。今回の記事では、僕がなぜデ・シリオを守り続るのかを書きたいと思います。あくまで僕個人の観点なので、その辺はどうかよろしくお願いします。

f:id:amtmunktpgdj:20170617002113j:image

現在デ・シリオユベントスへ移籍を志願していると言われていますが、なぜそうなったかというと、やはり決定的だったのは襲撃事件だったと考えられます。あの事件以降デ・シリオは本格的に移籍を考えたといってもいいでしょう。まずは事件までの流れを簡単にポイントで分けて、その後に詳しく振り返ってみます。

1.2016年夏、EUROでの活躍が評価されてバルセロナユベントスなどが獲得候補にリストアップ。デ・シリオは移籍の可能性も含め検討。しかしミランがオファーを拒否する。

2.シーズン序盤は怪我で出場していなかったが、すぐにスタメン定着。戦術的なキーマンのひとりとして試合に出るが、凡ミスが多く、EUROによって期待されたほどのパフォーマンスは見せられず。この頃からすでに「デ・シリオ不要論」なるものが出始める。

3.デパウルにやられた怪我もあり、相変わらずパフォーマンスにムラがある中、ユベントスが獲得を狙うという話が再度浮上。そしてデ・シリオに契約延長の意思はないとの報道。しかし4月12日のMilan TVにて「目標としている選手はマルディーニで、ミランのキャプテンを巻けて誇りに思う」と発言。

4.4月23日に途中交代のデ・シリオミラニスタから盛大にブーイング。試合後、デ・シリオの家族も乗せた車をファンが襲撃。

 

とりあえずこの4段階に分けてみました。それぞれ解説していきます。

まず1段階目、EUROで活躍したデ・シリオの獲得に興味を持つクラブがいるのは普通ですよね。それでデ・シリオが新たな挑戦に興味を持つのも普通でしょう。なぜならミランは3シーズン連続で中位止まり。選手として上を目指したい気持ちは理解できるものです。ただ、移籍しませんでした。報道だけで読み取るなら、デ・シリオの気持ちに関係なくミランがオファーを拒否したようですが、どうしても移籍したいのであればクラブに訴えかければできたはずです。しかしデ・シリオとしてはクラブと揉めてまで移籍するという決断はしませんでした。

 

2段階目、思ったほどのパフォーマンスを見せることができていないデ・シリオを批判するのはわかります。ただ、このときほとんどのミラニスタがクラブの生え抜きに対してデ・シリオはもう要らないと言っていました。デ・シリオ不要論ですね。ミラニスタにはこの段階ですでに、生え抜き選手であるデ・シリオへの愛とリスペクトはありませんでした。本人もかなりショックだったでしょう。これで出ていかれても、どこも裏切りではないですよね。

 

3段階目、これは明らかにユベントスの策略ですね。中国への売却でゴタゴタしていて、主力選手であるドンナルンマやスソ、ボナベントゥーラとの契約延長を進めたいけどなかなかうまくいかないミランの足元をみて、ユベントスがちょっかいを出してきました。これは今夏のケイタでも例になるように、ユベントスはこういうことを平気でしてきます。その中で、そこまで信憑性が高いわけではないCalciomercatoというメディアだけ「デ・シリオに契約延長の意思はない」と報道しました。これには僕も戸惑いましたが、たったひとつのメディアだけが報道したことなので静観することにしました。そもそも移籍も視野に入れていた選手が、これまでのファンの対応によって契約延長に悩むのは普通だと思います。しかしファンは不満を示す。ただそんな中、デ・シリオはMilan TVでマルディーニへの憧れとキャプテンマークを巻けることへの誇りを語りました。ミランへの愛情を示したわけです。

 

そして4段階目、ブーイングは理解できます。パフォーマンスが悪かったですしね。ただ、その後の襲撃はありえません。これだけは絶対に許せませんね。ファンから出ていけと言われ続け、それでも最低限愛情を示し続けたデ・シリオはこの事件をきっかけに、さらに移籍へと傾きました。

 

ここまで振り返って、どこが裏切りなんでしょうか。こちらからはまったく愛情を示さず、すぐに出ていけなどの暴言、 ミランへの愛情を語ってくれているのに、不確かな情報で家族まで襲撃される…。ここまでされて、選手として、またはひとりの人間として移籍を希望して、なぜ裏切り者とまで言われなければいけないのでしょうか。デ・シリオに関しては、ファンが移籍への原因をつくったといっても過言ではないと思います。「生え抜きなのに…生え抜きなのに…」と言うのであれば、自分たちもその生え抜きへの態度を考えるべきなのではないですか?そしてもしほんとうに最初から出ていって欲しかったのであれば、裏切り者という言い方はやめていただきたい。さすがに自分勝手すぎます。

f:id:amtmunktpgdj:20170617003642j:image

個人的なことを言えば、デ・シリオはほんとうに大好きな選手です。あまり相対化するのはあれですが、今のミランでいちばん思い入れのある選手といっても過言ではありません。ミラン暗黒期も、デ・シリオがキャプテンマークを巻いてカップを掲げる姿を何度も想像して、いつか叶うようにと必死で応援してきました。しかし、一部の(頭が悪い)ファンのせいでその大好きな選手がほぼ移籍に傾いています。僕にはどうすることもできませんでした。それがほんとうに遣る瀬無く、ツラいんです。

 

僕は、ほんとうは生え抜きだけではないんですが、特に生え抜きの選手にはミランへの愛情を持ってプレーしてほしいと思っています。なので、僕もそれ相応の愛情は持っています。ロカテッリやカラブリア、そしてこれから出てくるであろう若手たちに、同じことが起こらないことを願うばかりです…。

f:id:amtmunktpgdj:20170617003837j:image

できるだけ怒りを抑えて書いたつもりです。本当ならもっとボロクソに言ってやりたいです。このデ・シリオへのファンの反応は、ドンナルンマや他の生え抜きの選手に、少なからず影響を与えているのかもしれませんね。ほんとうに害悪です。

どこのチームに行こうが、デ・シリオは応援し続けます。ただ、どうか未来のキャプテンとしてチームに残ってほしいです。あまりにも感情的な文章になってしまい、すいませんでした。

f:id:amtmunktpgdj:20170619114202j:image

 

ライオラ側の主張とミラン側の主張

ライオラの件、こちらで日本語訳されています。(他人任せで申し訳ない)

f:id:amtmunktpgdj:20170619120158j:image

彼の言葉は彼の観点でしかないし、それはミラン側にも言えることですが、一刻も早く本人が出てきて喋りなさい。ドンナルンマ事件のおかげで、すべての交渉が停滞しています。戦力的にも精神的にもプロジェクトに最悪な影響を与えています。必死に彼をチームに残そうとした動きを脅迫だととられたのなら、それはもうどうしようもありません。とにかく、ライオラがこれ以上喋ることはなにもないのでもう黙りなさい。

 

・ファッソーネのコメント

f:id:amtmunktpgdj:20170619124652j:image

 「ミランに脅迫したという事実はありません。ドンナルンマは販売されていないので来シーズンはミランにいるでしょう。試合に出るかはモンテッラ監督が決めることです。ただ、より良い心理状態でプレーできる選手を探す必要があります。ドンナルンマの決定は完全に合法です。しかし合法性はひとつの観点であって、ビジネス倫理的な観点で言えば、クラブを傷つけることなく決定できたはずです。結果として、ミランは1億€の損害を受けます。ドンナルンマが18歳でそれだけの価値があるなら、それはミランのおかげです。ドンナルンマが残りたくないと言えば、それで済みました。その後私たちは合法的な契約解除条項で契約更新したでしょうね。レアル・マドリードは私にお金を払わないだろうし、お金は代理人に入るだろうが、私だったらイタリアサッカーにこのお金を再投資しただろう。ライオラはミラベッリを責めていますが、我々はミラベッリとファッソーネではなく、ミランというひとつのクラブです。ドンナルンマは、ライオラとの会合の2日前までチームに残りたいと言っていました…。」